第115回 看護師国家試験 午後 問28 解説
📝 問題
ABO式血液型におけるオモテ検査とウラ検査の結果を表に示す。(別紙参照)血液型判定の結果がAB型となるのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ オモテ検査が両方+、ウラ検査が両方−の④がAB型。
ABO式血液型は、オモテ検査とウラ検査の両方が一致して初めて確定する。オモテ検査は患者の赤血球に既知の抗A血清・抗B血清を加えて赤血球側の抗原を調べ、ウラ検査は患者の血清に既知のA型血球・B型血球を加えて血清側の規則抗体を調べる方法である。
AB型は赤血球にA抗原とB抗原の両方をもつため、抗A血清・抗B血清のどちらでも凝集(+・+)する。一方、血清中には抗A抗体も抗B抗体もないため、A型血球・B型血球のいずれとも凝集しない(−・−)。この組合せを示すのは表の④である。
- 1
①不正解
抗A血清+/抗B血清−、A型血球−/B型血球+。赤血球にA抗原をもち血清に抗B抗体をもつので、A型と判定される。
- 2
②不正解
抗A血清−/抗B血清+、A型血球+/B型血球−。赤血球にB抗原をもち血清に抗A抗体をもつので、B型と判定される。
- 3
③不正解
抗A血清−/抗B血清−、A型血球+/B型血球+。A抗原もB抗原もなく、抗A・抗B両方の抗体をもつので、O型と判定される。
- 4
④正解
正しい。オモテ検査が両方+、ウラ検査が両方−で、A抗原・B抗原をもち規則抗体をもたないAB型と判定できる。
📚 関連知識
- 新生児は規則抗体(抗A・抗B)が未産生のため、ウラ検査が成立せずオモテ検査のみで判定する
- オモテ検査とウラ検査が一致しないときは亜型・不規則抗体・輸血歴・白血病などを疑い、判定を保留して精査する
- 輸血ではABO式に加えてRh(D)型を必ず確認する
| 血液型 | 抗A血清 | 抗B血清 | A型血球 | B型血球 |
|---|---|---|---|---|
| A型 | + | − | − | + |
| B型 | − | + | + | − |
| O型 | − | − | + | + |
| AB型 | + | + | − | − |
左2列がオモテ検査(患者赤血球を使用)、右2列がウラ検査(患者血清を使用)。+は凝集あり、−は凝集なし。
参考: 厚生労働省「輸血療法の実施に関する指針」/日本輸血・細胞治療学会「赤血球型検査(赤血球系検査)ガイドライン」
出典:「第115回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について