第115回 看護師国家試験 午後 問20 解説
📝 問題
呼吸のパターンを図に示す。(別紙参照)Cheyne-Stokes〈チェーン-ストークス〉呼吸はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 振幅が漸増・漸減し無呼吸を挟む③がCheyne-Stokes呼吸。
Cheyne-Stokes呼吸は、無呼吸→しだいに深く速い呼吸→しだいに浅く遅い呼吸→再び無呼吸という一連を周期的(おおむね30秒〜2分)に繰り返す異常呼吸である。 重症心不全・脳血管障害・脳腫瘍・尿毒症・終末期・麻薬や鎮静薬の使用などでみられる。
- 1
①不正解
振幅も周期も一定で無呼吸期がなく、成人の正常な呼吸パターン(12〜18回/分)を示している。
- 2
②不正解
深さのそろった速い呼吸の群と無呼吸が不規則に入れ替わるBiot〈ビオー〉呼吸(群発呼吸)。髄膜炎や延髄の障害でみられる。
- 3
③正解
正しい。振幅が漸増→漸減し、無呼吸を挟んで周期的に繰り返すCheyne-Stokes呼吸である。
- 4
④不正解
振幅の大きい深い呼吸が規則的に続くKussmaul〈クスマウル〉大呼吸。糖尿病ケトアシドーシスなど代謝性アシドーシスの代償として現れる。
📚 関連知識
- 呼吸数の異常は成人で頻呼吸25回/分以上・徐呼吸12回/分未満。深さの異常が過呼吸・低呼吸
- Cheyne-Stokes呼吸は睡眠中や高齢者で生理的に出現することもあり、ただちに終末期を意味するわけではない
| 名称 | 波形の特徴 | 主な原因 |
|---|---|---|
| Cheyne-Stokes呼吸 | 漸増・漸減と無呼吸を周期的に繰り返す | 重症心不全、脳血管障害、尿毒症、終末期 |
| Biot(群発)呼吸 | 深さの似た呼吸群と無呼吸が不規則に交代 | 髄膜炎、延髄の障害、脳腫瘍 |
| Kussmaul大呼吸 | 深く大きい呼吸が規則的に持続 | 糖尿病ケトアシドーシス、尿毒症 |
| 起坐呼吸 | 臥位で増悪し坐位で楽になる | 左心不全、気管支喘息 |
| 下顎呼吸 | 下顎だけを動かす努力様の呼吸 | 死期が近い状態 |
参考: 系統看護学講座 基礎看護学 基礎看護技術
出典:「第115回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について