第115回 看護師国家試験 午後 問19 解説
📝 問題
看護過程における情報の分析はどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 「易感染状態」は情報を解釈・分析して導いた判断。
看護過程はアセスメント→看護診断→計画→実施→評価の循環で進み、アセスメントは情報収集と情報の解釈・分析の2段階からなる。 情報収集で集まるのは、患者の訴えである主観的情報(S)と、測定値・観察所見・検査データである客観的情報(O)という「素材」である。
分析とは、その素材を知識と照らして意味づけ、患者に今どのような状態が起きているかを判断する作業をいう。 「易感染状態」は、白血球(とくに好中球)の値や治療内容、栄養状態などの情報から導かれた判断であり、情報そのものではなく分析の結果にあたる。
- 1
易感染状態正解
正しい。複数の情報を統合して意味づけた結果であり、情報の分析にあたる。
- 2
痛みの程度不正解
患者が訴える内容で主観的情報(S)。
- 3
呼吸困難感不正解
本人にしかわからない自覚症状で主観的情報(S)。
- 4
白血球の値不正解
検査データで客観的情報(O)。
📚 混同しやすいので注意
看護過程は、どの段階で何をするかを入れ替えて問われる。 集めた情報(S・O)と、そこから導いた判断を分けて覚えよう。
- S(Subjective)=患者の言葉・訴え、O(Objective)=バイタルサイン・検査値・観察所見
- 記録様式SOAPでは、A(Assessment)が解釈・分析、P(Plan)が計画にあたる
- 情報収集の枠組みにはゴードンの11の機能的健康パターンやヘンダーソンの14の基本的欲求がある
| 段階 | 行うこと |
|---|---|
| アセスメント(情報収集) | S情報・O情報を系統的に集める |
| アセスメント(解釈・分析) | 情報を意味づけ、健康上の問題と原因を推論する |
| 看護診断(問題の明確化) | 問題を明確な表現でまとめ、優先順位をつける |
| 計画立案 | 期待される成果(目標)と具体的な介入を決める |
| 実施 | 計画に沿ってケアを行い、患者の反応を記録する |
| 評価 | 目標の達成度を判定し、計画を修正する |
参考: 系統看護学講座 基礎看護学 看護学概論
出典:「第115回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について