第110回 看護師国家試験 午後 問11 解説
📝 問題
健常な成人で心臓壁が最も厚いのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 心臓壁が最も厚いのは左心室である。
健常成人で心臓壁が最も厚いのは左心室である。左心室は全身(体循環)へ血液を送り出すため高い圧を生む必要があり、心筋が発達して壁が厚い。右心室は肺循環へ血液を送るため左心室より圧が低く、壁も薄い。
心房は心室へ血液を送るのみで大きな圧を必要としないため、壁は心室より薄い。 国試では「壁の厚さ:左心室>右心室>心房」の順を押さえておくとよい。
- 1
右心室不正解
右心室は肺循環を担い、左心室より低圧で壁も薄い。
- 2
右心房不正解
右心房の壁は薄く、最も厚い部位ではない。
- 3
左心室正解
左心室は体循環へ高圧で拍出するため心筋が発達し壁が最も厚い。
- 4
左心房不正解
左心房の壁は心室より薄い。
📚 丸暗記より仕組みで覚えよう
循環は、左右と動脈血・静脈血を入れ替えて問われる。血液の通り道を心臓から順に指でたどれば取り違えない。 血液は体循環と肺循環の2つの経路をめぐる。
- 体循環=左心室→大動脈→全身→大静脈→右心房。
- 肺循環=右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房。
- 肺動脈には静脈血、肺静脈には動脈血が流れる点に注意する。
- 房室弁は右が三尖弁、左が僧帽弁(二尖弁)。動脈弁は肺動脈弁と大動脈弁。
- 心臓を栄養するのは冠状動脈で、大動脈起始部から分岐する。
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について