第110回 看護師国家試験 午後 問12 解説
📝 問題
後腹膜器官はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 後腹膜器官は腎臓である。
後腹膜器官(腹膜後器官)は腹膜の後方に位置し、腹腔の背側に固定されている臓器である。腎臓・副腎・尿管・膵臓(大部分)・十二指腸(大部分)・腹部大動脈・下大静脈などが該当する。このうち腎臓が後腹膜器官にあたる。
胃・肝臓・空腸は腹膜に包まれた腹腔内器官であり、腸間膜などで支持され可動性がある。
腸間膜とは
小腸を体の後ろの壁につなぎとめる二重の腹膜。中を血管や神経が通り、腸はこれにぶら下がって動く。
- 1
胃不正解
胃は腹膜に包まれた腹腔内器官である。
- 2
肝臓不正解
肝臓は腹腔内器官で、腹膜に覆われている。
- 3
空腸不正解
空腸は腸間膜を持つ腹腔内器官である。
- 4
腎臓正解
腎臓は腹膜の後方に位置する後腹膜器官である。
📚 混同しやすいので注意
後腹膜器官と腹腔内器官は、どちらに入るかで迷いやすい。「動かない臓器は後腹膜」と決めてしまうと判断が早く、代表例もまとめて頭に入る。 後腹膜器官は腹膜の背側にあり、可動性が乏しい。
- 後腹膜器官=腎臓・副腎・尿管・膵臓・十二指腸(球部を除く)・上行結腸・下行結腸・腹部大動脈・下大静脈。
- 腹腔内器官=胃・肝臓・脾臓・空腸・回腸・横行結腸・S状結腸。腸間膜をもち可動性がある。
- 後腹膜器官の病変は背部痛として現れやすい(腎盂腎炎・急性膵炎・腹部大動脈瘤など)。
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について