第110回 看護師国家試験 午後 問10 解説
📝 問題
チーム医療で適切なのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ チーム医療ではメンバー間で目標を共有する。
チーム医療は多職種が専門性を発揮しながら、患者を中心に共通の目標を共有し協働する医療である。目標の共有は連携の基盤であり、情報を共有して役割を分担しながら患者に最適なケアを提供する。
他施設との連携(地域連携)も可能である。 チームリーダーは状況や課題に応じて最適な職種が担うため看護師に固定されない。また経験年数が同等の者だけで構成する必要はなく、多様な職種・経験の者で構成されることに意義がある。
地域連携とは
病院・診療所・訪問看護・介護事業所などが、地域をひとつのチームとみて情報と役割を分け合うこと。
- 1
他施設との間で行うことはできない。不正解
地域連携など他施設との間でもチーム医療は行われる。
- 2
チームメンバー間で目標を共有する。正解
目標の共有はチーム医療における連携の基盤である。
- 3
チームリーダーは看護師に固定する。不正解
リーダーは課題に応じて最適な職種が担い、看護師に固定されない。
- 4
経験年数が同等の者でチームを構成する。不正解
多職種・多様な経験の者で構成することにこそチーム医療の意義がある。
📚 ここも一緒におさえておこう
チーム医療は、チームの名前と目的、情報を共有する手段を入れ替えて問われる。略語は元の名前と担当する領域を対にして覚えよう。 チーム医療は患者中心の考え方に立ち、各職種が対等な立場で専門性を発揮する。
- 情報共有の手段=カンファレンス・クリニカルパス・電子カルテの共有記録。
- 地域では医療機関・訪問看護・介護・行政が連携する地域包括ケアシステムがチーム医療の基盤となる。
| チーム | 主な目的 |
|---|---|
| 栄養サポートチーム〈NST〉 | 低栄養の評価と栄養管理 |
| 感染制御チーム〈ICT〉 | 院内感染の防止・サーベイランス・抗菌薬の適正使用 |
| 緩和ケアチーム | 身体的・精神的苦痛の緩和と療養支援 |
| 褥瘡対策チーム | 褥瘡の予防・評価・治療 |
| 呼吸ケアサポートチーム〈RST〉 | 人工呼吸器管理と呼吸ケアの支援 |
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について