第115回 看護師国家試験 午前 問87 解説
📝 問題
チーム医療におけるタイムアウトの説明で正しいのはどれか。2つ選べ。
✅ 正解
2・3
💡 解説
✅ タイムアウトは侵襲性の高い処置の直前に、チーム全員が手を止めて行う確認。
タイムアウトは、手術や中心静脈カテーテル挿入など侵襲性の高い処置の直前に行う確認である。チーム全員がいったん作業の手を止めて、患者・部位・術式・体位・アレルギー・使用器材などを声に出して相互に確認する。
全員が同時に手を止めることに意味がある。分担して各自が別々に確認したのでは、思い込みや情報のずれを正せないからである。
- 1
処置の終了時に実施する。不正解
終了時に行うのはサインアウト(器材・ガーゼのカウント、検体の確認など)。タイムアウトは処置の開始直前に行う。
- 2
侵襲性の高い処置の際に実施する。正解
正しい。手術や中心静脈穿刺など侵襲性の高い処置の直前に実施し、患者誤認・部位間違い・術式間違いを防ぐ。
- 3
チームの全員が作業の手を止めて集合する。正解
正しい。全員が同時に作業の手を止めて確認することで、思い込みや情報のずれを正せる。
- 4
チームメンバー間で作業を分担して実施する。不正解
分担して別々に確認したのでは、全員での相互確認というタイムアウトの目的が果たせない。
- 5
患者とコミュニケーションを取りながら実施する。不正解
全身麻酔下では患者は応答できない。本人確認は意識のある入室前に行い、タイムアウトはチーム内で実施する。
📚 国試でよく狙われるところ
世界保健機関(WHO)の手術安全チェックリストは3つの区切りからなる。「いつ・誰が・何を確認するか」が問われやすい。
- サインイン(麻酔導入前)=患者確認、術式・部位の同意、部位マーキング、アレルギー、気道リスク、出血リスク。
- タイムアウト(皮膚切開前)=全員が手を止め、氏名と役割の共有、患者・部位・術式の再確認、想定される危険、抗菌薬投与、画像の掲示。
- サインアウト(患者退室前)=実施した術式、器械・ガーゼ・針のカウント、検体ラベル、機器の不具合、術後の申し送り。
- この確認によって、手術に関連する合併症・死亡が減ることが報告されている。
参考: WHO 手術安全チェックリスト/日本医療機能評価機構 医療安全情報
出典:「第115回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について