第115回 看護師国家試験 午前 問48 解説
📝 問題
意思決定が困難な成人患者の代理意思決定で適切なのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 代理意思決定では、本人ならどう決めたかを推定して判断するのが最も適切。
代理意思決定でいちばん重視されるのは、本人ならどう決めたかという推定意思である。
国のガイドラインでは、本人の意思が確認できない場合、この順で進めるとされている。 ・家族等が本人の意思を推定し、それを尊重する ・推定できないときは、本人にとって最善の方針を家族等と話し合う ・家族等がいない、または判断を委ねられた場合は、医療・ケアチームで慎重に判断する
- 1
意思決定者を医療者が指名する。不正解
代理となる人は本人があらかじめ指名するか、本人の価値観をよく知る家族等が担う。医療者が一方的に指名するものではない。
- 2
患者の意思を推定して判断する。正解
正しい。本人の価値観・人生観に照らして「本人ならどう決めたか」を推定するのが原則である。
- 3
意思決定した内容は変更できない。不正解
病状や本人の状態が変われば、決定はいつでも見直せる。むしろ繰り返し話し合うことが重視される。
- 4
意思決定者に親しい友人は含まれない。不正解
「家族等」には法的な親族だけでなく、本人が信頼を寄せる友人・知人も含まれる。
📚 ここも一緒におさえておこう
決めて終わりではなく、状況が変われば何度でも話し合い直す。それがアドバンス・ケア・プランニング(ACP〈エーシーピー〉、愛称「人生会議」)の考え方。
- ACP=本人・家族等・医療ケアチームで、本人の価値観と意向を共有していくプロセス。
- 事前指示にはリビングウィル(希望する/希望しない治療を文書に残す)と代理人指示(代弁者を指名する)がある。
参考: 厚生労働省「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」
出典:「第115回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について