第115回 看護師国家試験 午前 問47 解説
📝 問題
職業に伴う作業や環境と健康障害の組合せで正しいのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 情報機器作業では眼精疲労やドライアイが生じやすく、この組合せが正しい。
情報機器(VDT)作業では、画面を長時間見つめることで毛様体筋の緊張が続き、まばたきが減って涙が蒸発する。そのため眼精疲労やドライアイが起こりやすい。 頸肩腕症候群や腰痛と並ぶ、情報機器作業の代表的な健康障害である。
- 1
紫外線の曝露 ―――― 緑内障不正解
紫外線の曝露で生じるのは白内障、翼状片、電気性眼炎(雪眼炎)、皮膚癌など。緑内障は主に眼圧上昇による視神経障害である。
- 2
情報機器作業 ―――― 眼疲労正解
正しい。毛様体筋の緊張とまばたきの減少で、眼精疲労・ドライアイが生じる。
- 3
工具や機械の振動 ―――― 手指の熱感不正解
振動工具による振動障害ではRaynaud(レイノー)現象(白ろう病)が起こり、手指は蒼白・冷感・しびれを呈する。熱感ではない。
- 4
重量物の取り扱い ―――― 骨粗鬆症不正解
重量物の取り扱いで生じるのは腰痛症や椎間板ヘルニア。骨粗鬆症は加齢・閉経・不動などが主な原因である。
📚 国試でよく狙われるところ
要因と健康障害の組合せは毎年のように出る。表ごと覚えておく。 情報機器作業では、作業時間と照明の目安もそのまま問われる。
- 情報機器作業ガイドラインの目安=一連続作業時間は1時間を超えない/次の連続作業までに10〜15分の作業休止/書類・キーボード面の照度は300ルクス以上。
| 要因 | 主な健康障害 |
|---|---|
| 騒音 | 騒音性難聴(4,000Hz付近の聴力低下=c5dip) |
| 振動工具 | 振動障害(Raynaud現象=白ろう病) |
| 紫外線 | 白内障、翼状片、電気性眼炎、皮膚癌 |
| 電離放射線 | 造血障害、悪性腫瘍、皮膚障害 |
| 高圧・急激な減圧 | 減圧症(潜函病) |
| 石綿〈アスベスト〉 | 中皮腫、肺癌、石綿肺 |
| 有機溶剤 | 中枢神経障害、肝・腎障害 |
| 重量物の取扱い | 腰痛症、椎間板ヘルニア |
| 情報機器作業 | 眼精疲労、ドライアイ、頸肩腕症候群 |
参考: 厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」/労働安全衛生法
出典:「第115回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について