第115回 看護師国家試験 午前 問38 解説
📝 問題
睡眠の特徴で正しいのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 加齢により深いノンレム睡眠が減り、老年期は中途覚醒・早朝覚醒が起こりやすい。
老年期では深いノンレム睡眠(徐波睡眠)が減るため、眠りが浅く途切れやすくなり、中途覚醒や早朝覚醒が起こりやすい。
さらに体内時計の位相が前にずれて、就床時刻も起床時刻も早まる。 これも早朝覚醒の一因になる。
- 1
新生児の睡眠は単相性である。不正解
新生児の睡眠は昼夜の区別がなく、2〜3時間の睡眠と覚醒を繰り返す多相性である。単相性になるのは昼寝がなくなる幼児期以降。
- 2
乳児の1日の総睡眠量は7時間前後である。不正解
乳児の総睡眠時間は13〜14時間前後。7時間前後は成人〜高齢者の値である。
- 3
成人期では一晩で睡眠周期を10回程度繰り返す。不正解
成人の睡眠周期は約90分で、一晩に4〜5回繰り返す。夜の前半は深いノンレム睡眠が多く、後半はレム睡眠が増える。
- 4
老年期では早朝覚醒が起こりやすい。正解
正しい。徐波睡眠が減って眠りが浅くなり、体内時計の位相前進も重なるため早朝覚醒が増える。
📚 一緒に確認しよう
睡眠は年齢で量もかたちも変わる。表の時期と総睡眠時間は対にして覚えよう。 眠りの種類と、不眠の型もあわせて問われる。
- ノンレム睡眠は脳を休ませる眠り、レム睡眠は身体を休ませ夢をみる眠り。入眠はノンレム睡眠から始まる。
- 睡眠障害は入眠困難・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害の4つに分けて考える。
| 時期 | 1日の総睡眠時間 | 特徴 |
|---|---|---|
| 新生児 | 16〜18時間 | 多相性、レム睡眠が約50%を占める |
| 乳児 | 13〜14時間 | 昼夜のリズムが徐々にできてくる |
| 幼児 | 11〜12時間 | 昼寝が減り単相性へ移行する |
| 学童 | 9〜10時間 | 単相性、深いノンレム睡眠が多い |
| 成人 | 6〜8時間 | 睡眠周期は約90分、一晩に4〜5回 |
| 高齢者 | 6時間前後 | 徐波睡眠が減り中途覚醒・早朝覚醒が増える |
参考: 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」
出典:「第115回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について