第114回 看護師国家試験 午後 問22 解説
📝 問題
経鼻経管栄養法で胃液が吸引できることを確認するタイミングはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ チューブ位置の確認は毎回の栄養剤投与直前に行う。
経鼻経管栄養では、チューブの先が胃に入っていることを毎回の注入直前に確かめる。咳や嘔吐、体動でずれることがあり、先が気管や食道にあるまま注入すると誤嚥性肺炎を起こすからである。
確認は次の3つを組み合わせる。 ・注射器で胃内容物を吸引し、性状と酸性度をみる ・鼻元のマーキングで挿入の長さを確かめる ・口の中でとぐろを巻いていないか見る
気泡音を聴くだけでは不十分とされ、最も確実なのはX線撮影である。
- 1
覚醒時不正解
覚醒した時点で確認しても、その後の体動や咳でずれれば意味がない。
- 2
入眠前不正解
注入とは関係のないタイミングで、注入時のチューブ位置を保証しない。
- 3
経管栄養剤の投与直前正解
正しい。毎回の注入直前に、胃内容物が吸引できることを確かめる。
- 4
経管栄養剤の投与終了時不正解
終わってから位置の異常に気づいても手遅れである。確認は必ず注入前に行う。
📚 一緒に確認しよう
注入中の体位や速度も、あわせて覚えよう。
- 注入時の体位は上半身30〜45度挙上とし、注入後も30分〜1時間はその姿勢を保つ
- 注入速度の目安は200mLを1時間程度。速すぎると下痢や悪心を招く
- 吸引した胃内容物のpHは5.5以下(酸性)が胃内留置の目安になる
| 合併症 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 誤嚥性肺炎 | チューブの位置異常、胃内容の逆流 | 注入前の位置確認、上半身の挙上 |
| 下痢 | 速すぎる注入、冷たい栄養剤、高浸透圧 | 速度の調整、常温に戻す、製剤の変更 |
| 便秘 | 水分・食物繊維の不足 | 水分量の調整、繊維入り製剤 |
| チューブ閉塞 | 薬剤・栄養剤の残留 | 注入前後の白湯フラッシュ |
| 鼻粘膜・皮膚障害 | テープ固定による圧迫 | 固定位置を毎日変える |
参考: 系統看護学講座 基礎看護技術/静脈経腸栄養ガイドライン
出典:「第114回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について