第114回 看護師国家試験 午後 問21 解説
📝 問題
入院中の転倒・転落の内的要因はどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 服用中の薬剤は患者自身に由来する内的要因。
転倒・転落の要因は、患者自身の状態による内的要因と、環境や物による外的要因に分けられる。
服用中の薬剤は、ふらつき・眠気・血圧低下・低血糖を起こして患者自身の状態を変えてしまうため、内的要因にあたる。
とくに注意する薬 ・睡眠薬、抗不安薬、抗精神病薬 ・降圧薬、利尿薬 ・血糖降下薬
- 1
履物の種類不正解
スリッパやサイズの合わない靴も転倒を招くが、これは患者を取り巻く「物」なので外的要因。
- 2
服用中の薬剤正解
正しい。薬の作用でふらつきや眠気が出て、患者自身の状態が変わるため内的要因である。
- 3
ベッド柵の位置不正解
ベッド周囲の環境設定なので外的要因。柵を乗り越えようとして、かえって転落することもある。
- 4
トイレまでの距離不正解
病室の構造や配置の問題で外的要因。トイレが遠いほど夜間の移動で転倒しやすい。
📚 一緒に確認しよう
転倒が起きやすい時間帯と、ベッド周囲の整えかたも押さえておこう。
- 転倒は入院直後(24〜48時間以内)と夜間のトイレ移動時に多い
- ベッドの高さは端座位で足底が床につく高さに調整する
- 4点柵は身体拘束にあたるため、必要性を多職種で検討し記録を残す
| 区分 | 例 |
|---|---|
| 内的要因 | 加齢・筋力低下・バランス障害、視力聴力の低下、認知機能低下・せん妄、麻痺やしびれ、めまい、頻尿・下痢、貧血、服用中の薬剤 |
| 外的要因 | 段差・濡れた床、暗い照明、履物、ベッドの高さや柵、ナースコールの位置、点滴スタンドやドレーン類、車椅子のブレーキ |
参考: 系統看護学講座 基礎看護技術(医療安全)
出典:「第114回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について