第114回 看護師国家試験 午前 問39 解説

一般基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

左肘を固定するために三角巾を置く位置を図に示す。 適切なのはどれか。

✅ 正解

1

💡 解説

✅ 長辺を体の正中に沿って縦に置き、直角の頂点を患側の肘へ向ける置き方が正しい。

三角巾で前腕を吊るときは、長辺(底辺)を体の正中に沿って縦に置き、直角の頂点を患側の肘の方向へ向けるのが基本。

この問題は左肘の固定なので、頂点は左(患側)の肘へ向く。

そのあと上側の端を健側(右)の肩にかけ、下側の端を患側の肩へ回して首の後ろで結ぶ。だから置いた時点で、上端が健側の肩の高さまで届いていなければならない。

図では、①だけがこの置き方になっている。

  • 1

    ①正解

    正しい。長辺が正中に沿って縦に置かれ、上端は健側(右)の肩の高さに届き、直角の頂点は患側(左)の肘の方向を向いている。

  • 2

    ②不正解

    逆三角形に置かれ、頂点が正中で下を向いている。頂点が肘に来ないので肘を包めず、肩にかけて結ぶ端も取れない。

  • 3

    ③不正解

    斜めに置かれている。直角の頂点が患側の腰の高さにあるため肘を包めず、健側の肩にかけて結ぶ端も取れない。

  • 4

    ④不正解

    全体に位置が低く、上縁が胸の高さまでしかないため健側の肩に届かない。頂点も肘ではなく健側の胸の高さにあり、前腕と肘を支えられない。

📚 ここも一緒におさえておこう

置き方だけでなく、吊ったあとの観察までがセットで問われる。

  • 吊る高さは肘を約90度に曲げ、手先が肘より少し上になるようにするとむくみを防げる。
  • 結び目は首の骨の真上を避け、首の横(健側寄り)でつくると痛みが出にくい。
  • 手指は三角巾から出しておき、色・冷たさ・しびれを観察できるようにする。
  • 三角巾は骨折の副子の固定、ガーゼの固定、止血にも使える。
三角巾で前腕を吊る手順
手順内容
①置く長辺を体の正中に沿って縦に置き、直角の頂点を患側の肘の方向へ向ける
②かける上側の端を健側の肩にかける
③のせる患側の前腕を三角巾の上にのせ、肘を約90度に曲げる。手先を肘よりやや高くする
④結ぶ下側の端を患側の肩に回し、首の骨の真上を避けて首の横で結ぶ
⑤留める肘側の頂点を折り返して肘を包み、安全ピンで留める
⑥観察手指は出しておき、色・冷たさ・しびれ・腫れを観察する

参考: 日本赤十字社「救急法基礎講習教本」

出典:「第114回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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