第112回 看護師国家試験 午前 問32 解説
📝 問題
老人福祉法と介護保険法のいずれにも位置付けられている施設はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 老人福祉法と介護保険法の両方に位置付けられている施設は老人デイサービスセンターである。
老人福祉法と介護保険法の双方に規定される施設として代表的なのが老人デイサービスセンターである。老人デイサービスセンターは老人福祉法上の老人福祉施設であると同時に、介護保険法の通所介護(デイサービス)を提供する事業所として位置付けられており、両法にまたがる。
介護医療院・介護老人保健施設は介護保険法に基づく施設であり、老人福祉法には規定されない。一方、老人福祉センターは老人福祉法にのみ規定される施設で、地域の高齢者に教養講座やレクリエーションの場を提供するものであり、介護保険の給付対象施設ではない。
国試では老人福祉法と介護保険法の施設の位置付けが混同されやすい。 介護老人保健施設・介護医療院・介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)などの介護保険施設と、老人福祉法固有の施設(老人福祉センター・養護老人ホームなど)を区別し、両法に共通する老人デイサービスセンターと特別養護老人ホームを押さえておくとよい。
- 1
介護医療院不正解
介護医療院は介護保険法に基づく施設であり、老人福祉法には位置付けられていない。
- 2
介護老人保健施設不正解
介護老人保健施設は介護保険法に基づく施設で、老人福祉法には規定されていない。
- 3
老人福祉センター不正解
老人福祉センターは老人福祉法にのみ規定される施設で、介護保険法には位置付けられていない。
- 4
老人デイサービスセンター正解
老人デイサービスセンターは老人福祉法の老人福祉施設であり、かつ介護保険法の通所介護を担うため両法に位置付けられる。
📚 混同しやすいので注意
名前の似た高齢者施設は、入所する理由と対象になる要介護度、そして根拠となる法律で見分ける。
- 養護老人ホームは環境上・経済的な理由で在宅生活が困難な高齢者が、市町村が行政の判断で利用を決める措置により入所する施設
- 特別養護老人ホームは介護保険では介護老人福祉施設と呼ばれ、原則要介護3以上が入所対象
| 根拠法 | 施設 |
|---|---|
| 老人福祉法(老人福祉施設) | 老人デイサービスセンター、老人短期入所施設、養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、軽費老人ホーム、老人福祉センター、老人介護支援センター |
| 介護保険法(介護保険施設) | 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護老人保健施設、介護医療院 |
介護療養型医療施設は令和6年(2024年)3月末で廃止され、介護医療院へ移行した。
参考: 老人福祉法/介護保険法
出典:「第112回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について