第111回 看護師国家試験 午後 問81 解説
📝 問題
疾病の内因となるのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 疾病の内因となるのは免疫複合体である
疾病の原因は、生体の内部に由来する「内因」と、外部環境に由来する「外因」に大別される。内因には、素因(年齢・性・体質)、遺伝、内分泌障害、免疫異常などが含まれる。選択肢の免疫複合体は、抗原と抗体が結合した複合体が組織に沈着して炎症を起こすもので、生体内の免疫反応に由来する内因である。 正解は免疫複合体である。
他の選択肢はいずれも外因である。栄養素(過不足)は化学的・栄養的な外因、温度(高温・低温)は物理的外因、細菌は生物学的外因、薬物は化学的外因に分類される。内因は「体の内側から」、外因は「環境から」という基準で分けると判別できる。
覚え方: 「内因=素因・遺伝・内分泌・免疫」「外因=物理・化学・生物・栄養」。免疫(複合体)は体内の反応=内因、と押さえる。国試では病因の内因・外因の分類が頻出で、免疫異常が内因に含まれる点が問われやすい。
素因とは
その人がもともと持っている、病気のかかりやすさ。年齢・性・体質など、生まれつきや加齢による条件を指す。
- 1
免疫複合体正解
免疫複合体は生体内の免疫反応に由来し、内因(免疫異常)に分類される。
- 2
栄養素不正解
栄養素の過不足は外部から取り込むもので、栄養的な外因である。
- 3
温度不正解
温度(高温・低温)は物理的な外因である。
- 4
細菌不正解
細菌は外部から侵入する生物学的外因である。
- 5
薬物不正解
薬物は外部から摂取する化学的外因である。
📚 混同しやすいので注意
内因は生体側の要因で、素因(年齢・性・人種・体質)、遺伝子異常、内分泌障害、免疫異常に分けられる。実際の疾病は内因と外因が組み合わさって起こることが多い。
- アレルギー・自己免疫疾患は、免疫異常=内因による疾患の代表である。
- III型アレルギーは免疫複合体が組織に沈着して炎症を起こす型で、糸球体腎炎や全身性エリテマトーデスが該当する。
| 分類 | 例 |
|---|---|
| 物理的外因 | 温度(熱傷・凍傷)、放射線、光線、電流、気圧、機械的外力 |
| 化学的外因 | 薬物、毒物、酸・アルカリ、アルコール |
| 生物学的外因 | 細菌、ウイルス、真菌、寄生虫 |
| 栄養的外因 | 栄養素の不足・過剰(ビタミン欠乏、肥満) |
出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について