第111回 看護師国家試験 午後 問25 解説
📝 問題
最も高い照度を必要とするのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 最も高い照度を要するのは手術野である。
医療現場で必要な照度は、その場所で行う作業の細かさで決まる。細かい手技をするところほど高い照度が要る。
最も細かい手技を行うのが手術野で、影をつくらない無影灯を使って群を抜いて明るくする。病室・トイレ・廊下は療養や移動のための場所なので、手術野ほどの明るさは要らない。
療養の場は明るすぎると眠りを妨げる。ふだんは控えめにし、処置のときだけ十分な明るさを確保する。
照度とは
その場所がどれだけ明るく照らされているかを表す量。単位はルクス(lx)で、数字が大きいほど明るい。
無影灯とは
手術台の上から何方向にも光を当て、術者の手や器具の影ができないようにした照明。
- 1
病室不正解
病室は休息の場で、手術野ほど高い照度は必要としない。
- 2
手術野正解
精密な手技を要する手術野が最も高い照度を必要とし正しい。
- 3
トイレ不正解
トイレは廊下と同程度で、手術野には及ばない。
- 4
病棟の廊下不正解
病棟の廊下は移動のための照度で、手術野より大幅に低い。
📚 国試でよく狙われるところ
照度の基準はJIS Z 9110で場所・作業ごとに決められており、場所の大小を入れ替えて問われる。手術野>診察室・処置室>廊下・トイレ>病室の順に高い、と並べて覚えよう。
- 病室の環境の目安=室温夏25〜27℃・冬20〜22℃、湿度50〜60%。
- 病院の屋内の騒音は50dB以下が望ましいとされる。
- 高齢者は水晶体の混濁・黄変により同じ明るさでも見えにくく、まぶしさ(グレア)にも弱い。直接光を避けた十分な照明が必要。
- 夜間は転倒予防のために足元灯(フットライト)を用い、睡眠を妨げない配慮をする。
参考: JIS 照度基準(Z9110)
出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について