第111回 看護師国家試験 午前 問23 解説
📝 問題
上腕出血時の間接圧迫止血の部位はどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 上腕出血時の間接圧迫止血の部位は腋窩動脈である。
間接圧迫止血法は、出血しているところより中枢側(心臓寄り)の動脈を骨に向けて押さえ、その先へ流れる血液を減らす方法である。上腕からの出血では、腕の付け根にある腋窩動脈を押さえる。
他の3つは押さえる場所が合わない。尺骨動脈と橈骨動脈は前腕から手にかけて走る末梢の動脈で、上腕の傷より先にあたる。大腿動脈は下肢の止血点である。
覚え方: 「止血点は傷より心臓側」。上腕の傷なら、もっと根元の脇(腋窩)を押さえる。
止血点とは
間接圧迫止血で押さえる、決まった動脈の場所。骨のすぐ上を走っているので、押さえると骨との間で血管がつぶれる。
- 1
腋窩動脈正解
腋窩動脈は上腕へ血液を送る中枢側の動脈で、上腕出血の間接圧迫止血点となる。
- 2
尺骨動脈不正解
尺骨動脈は前腕にある末梢の動脈で、上腕出血の中枢側止血点にならない。
- 3
大腿動脈不正解
大腿動脈は下肢への止血点であり、上腕出血には部位が合わない。
- 4
橈骨動脈不正解
橈骨動脈は手首付近の末梢動脈で、上腕出血の止血点として不適切。
📚 国試でよく狙われるところ
止血法は、どれを先に行うかを入れ替えて問われる。直接圧迫止血法が第一選択で、止まらないときに間接圧迫や止血帯を足す、と順番で覚えよう。
- 直接圧迫止血法=出血部位を清潔なガーゼで直接強く押さえる。標準予防策(スタンダードプリコーション)として手袋を着用する。
- 止血帯法は最終手段で、装着時刻を記録し、長時間の締めっぱなしによる組織障害に注意する。
- 大出血時は止血と並行してショックの評価(脈拍・血圧・意識・皮膚)を行う。
| 出血部位 | 圧迫する動脈 |
|---|---|
| 頭部(側頭) | 浅側頭動脈 |
| 顔面 | 顔面動脈 |
| 上腕 | 腋窩動脈 |
| 前腕・手 | 上腕動脈 |
| 下肢 | 大腿動脈 |
出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について