第111回 看護師国家試験 午前 問19 解説

⭐ 必修老年看護学✔ 監修済み

📝 問題

高齢者の義歯の取り扱い方法で正しいのはどれか。

✅ 正解

1

💡 解説

✅ 義歯は就寝時に外して保管するのが正しい。

義歯は就寝時に外すのが適切である。着けたまま眠ると、義歯性口内炎や粘膜の圧迫・褥瘡が起こりやすく、口の中も不衛生になる。外れて誤飲・誤嚥する危険もある。

他の3つは誤りである。義歯の多くはレジン(プラスチック)製で熱と乾燥に弱く、熱湯では変形し、乾かすとひび割れる。総義歯は前歯側を起点にして外すのが基本で、奥歯からではない。

覚え方: 義歯は「寝るとき外す・熱湯ダメ・乾燥ダメ(水に浸ける)」の3点。

義歯性口内炎とは

義歯が当たっている粘膜が赤くはれる炎症。着けっぱなしで汚れや真菌が増えると起こりやすい。

  • 1

    就寝時に外す。正解

    就寝時に外すことで粘膜の安静・清潔保持ができ、義歯性口内炎や誤飲を防ぐ。

  • 2

    熱湯で洗浄する。不正解

    義歯は熱に弱く変形するため熱湯洗浄は不可。水かぬるま湯を用いる。

  • 3

    保管時は乾燥させる。不正解

    乾燥させると変形・ひび割れを起こす。水や洗浄液に浸して保管する。

  • 4

    総義歯は奥歯を起点に外す。不正解

    総義歯は前歯側を起点に外すのが基本で、奥歯を起点にするのは不適切。

📚 丸暗記より仕組みで覚えよう

義歯の手入れは、やってはいけないことを入れ替えて問われる。熱・乾燥・研磨剤に弱いというレジンの性質から考えれば、丸暗記しなくても選べる。

  • 清掃は流水下で義歯用ブラシを用いる。一般の歯磨剤は研磨剤で細かい傷をつけ、細菌の温床になる。
  • 外している間は水または義歯洗浄剤に浸けて保管し、乾燥による変形・破損を防ぐ。
  • 義歯が合わないと咀嚼力が落ち、低栄養や食事量低下につながるため、疼痛や潰瘍の有無を確認する。
  • 口腔ケアは誤嚥性肺炎の予防に直結する。義歯を外したあとの粘膜・舌の清掃も忘れない。

出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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