第110回 看護師国家試験 午後 問90 解説
📝 問題
6%の次亜塩素酸ナトリウム液を用いて0.1%次亜塩素酸ナトリウム液を1,000mL作るために必要な6%次亜塩素酸ナトリウム液の量を求めよ。ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。
※ 数値を答える計算問題です(正解は下に掲載)。
✅ 正解
17
💡 解説
✅ 必要な6%次亜塩素酸ナトリウム液は約17mLである。
希釈の問題では、希釈前後で溶質(次亜塩素酸ナトリウム)の量が変わらないことを利用する。作りたい0.1%液1,000mL中に含まれる次亜塩素酸ナトリウムの量を、6%の原液で用意すると考える。
必要な原液量を x mL とすると、原液中の溶質量と希釈後の溶質量が等しいことから式を立てる: 6/100 × x = 0.1/100 × 1,000
これを解くと、 0.06 × x = 0.001 × 1,000 = 1 x = 1 ÷ 0.06 = 16.66… mL
小数点以下第1位を四捨五入すると、x = 17 mL となる。
次亜塩素酸ナトリウムとは
塩素系の消毒薬。アルコールが効きにくいノロウイルスにも有効で、目的に応じて薄めて使う。
📚 ここも一緒におさえておこう
次亜塩素酸ナトリウムは濃度によって用途が異なる。 どの濃度をどの場面に使うかを入れ替えて問われる。「吐物は0.1%、環境は0.02%」と数字と場面をひも付けておけば取り違えない。
- 嘔吐物・排泄物の処理=0.1%(1,000ppm)
- ドアノブや環境・器具の消毒=0.02%(200ppm)
- ノロウイルスにも有効だが、金属腐食性があり、酸性の洗剤と混ぜると有毒な塩素ガスが発生する
- 希釈計算は「原液の濃度×原液量=希釈後の濃度×希釈後の量」で解く
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について