第110回 看護師国家試験 午後 問72 解説
📝 問題
国際機関と事業内容の組合せで正しいのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 世界保健機関〈WHO〉は保健分野における研究の促進を事業とする。
世界保健機関(WHO)は、国際保健の指導・調整機関として、感染症対策、保健分野の研究促進、国際保健規則の策定、健康に関する基準づくりなどを担う国連の専門機関である。 「保健分野における研究の促進」との組合せが正しい。
他の組合せは誤りである。難民の帰還支援を担うのは国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)で国際労働機関(ILO)ではない。 国連人口基金(UNFPA)はリプロダクティブヘルスや人口問題を扱い、平和維持活動(PKO)は国連の平和維持部門が担う。 国連世界食糧計画(WFP)は食料援助を担う機関で、二国間の国際保健医療協力は国際協力機構(JICA)などが担う。
リプロダクティブヘルスとは
性と生殖に関する健康。子どもを産むかどうか、いつ何人産むかを自分で決められることまでを含む考え方。
国際保健規則とは
感染症などが国境を越えて広がるのを防ぐため、世界保健機関(WHO)が定めた国際的な取り決め。加盟国に発生の報告を義務づけている。
- 1
国際労働機関〈ILO〉 ── 難民の帰還支援不正解
難民の帰還支援は国連難民高等弁務官事務所〈UNHCR〉の役割で、ILOは労働問題を扱う。
- 2
世界保健機関〈WHO〉 ── 保健分野における研究の促進正解
WHOは国際保健の指導・調整機関として保健分野の研究促進を担う。
- 3
国連人口基金〈UNFPA〉 ── 平和維持活動不正解
UNFPAは人口・リプロダクティブヘルスを扱い、平和維持活動は国連PKOが担う。
- 4
国連世界食糧計画〈WFP〉 ── 二国間の国際保健医療協力不正解
WFPは食料援助を担う機関で、二国間の保健医療協力はJICAなどが担う。
📚 国試でよく狙われるところ
国際機関の問題は、機関名と事業内容の組合せが正しいかを見る形で出る。略称だけで判断せず、表で役割まで確かめよう。
| 機関 | 主な役割 |
|---|---|
| WHO(世界保健機関) | 国際保健の指導・調整、国際保健規則、研究の促進、基準づくり |
| UNICEF(国連児童基金) | 子どもの保健・栄養・教育・保護 |
| UNHCR(国連難民高等弁務官事務所) | 難民の保護・帰還支援 |
| UNFPA(国連人口基金) | 人口問題、リプロダクティブヘルス/ライツ |
| WFP(国連世界食糧計画) | 食料援助 |
| ILO(国際労働機関) | 労働条件の改善、労働者の権利 |
| JICA(国際協力機構) | 日本の二国間協力(技術協力・専門家派遣・青年海外協力隊) |
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について