第110回 看護師国家試験 午後 問4 解説
📝 問題
患者の権利について適切なのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 患者はセカンドオピニオンを受けることができる。
患者の権利として、主治医以外の医師に意見を求めるセカンドオピニオンを受けることは適切であり、自己決定権に基づく重要な権利である。診断や治療方針について別の専門家の見解を得ることで、患者は納得して治療を選択できる。
他の選択肢は患者の権利を逸脱している。入院中の無断外泊は治療上・安全管理上認められず、治療費は診療報酬に基づき定められるため患者が金額を決定することはできない。また他患者の個人情報を入手する権利もない。
診療報酬制度とは
検査や処置など医療行為ごとに公定の価格が決められている仕組み。国が2年に1度見直し、医療機関はこの価格で請求する。
- 1
患者は入院中に無断で外泊できる。不正解
入院中の無断外泊は治療計画や安全管理の観点から認められない。
- 2
患者は治療後に治療費の金額を決定できる。不正解
治療費は診療報酬制度に基づき算定され、患者が金額を決定することはできない。
- 3
患者はセカンドオピニオンを受けることができる。正解
セカンドオピニオンを受けることは自己決定権に基づく患者の権利である。
- 4
患者は自分と同じ疾患の患者の連絡先を入手できる。不正解
他患者の連絡先は個人情報であり、入手する権利はない。
📚 国試でよく狙われるところ
患者の権利は、インフォームドコンセントとセカンドオピニオンのどちらの説明かを入れ替えて問われる。言葉と中身を対にして覚えよう。 患者の権利の中核は自己決定権であり、その前提として十分な説明を受け、理解したうえで同意するインフォームドコンセントが必要となる。
- インフォームドコンセント=説明と同意。医療法に、医療の担い手は適切な説明を行い理解を得るよう努める旨が定められている。
- セカンドオピニオンは主治医以外の医師に診断・治療方針の意見を求めること。主治医を替える転医とは異なり、主治医に伝えて資料の提供を受けて行うのが原則。
- 判断能力が不十分な場合は代理意思決定の支援やアドバンス・ケア・プランニングで本人の意向を推定する。
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について