第110回 看護師国家試験 午後 問37 解説

一般基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

車椅子による移送で正しいのはどれか。

✅ 正解

2

💡 解説

✅ 段差を上るときは小車輪(前輪)を浮かせる。

車椅子で段差を上るときは、ティッピングレバーを踏んで小車輪(キャスター、前輪)を浮かせて段の上に乗せ、その後に大車輪を押し上げる。前輪が段差に引っかかると転倒の危険があるため、前輪を浮かせるのが正しい。

坂を下るときは後ろ向き(背もたれ側から)で進むが、上るときは前向きに進む。方向転換は大車輪を支点にするほうが安定する。乗り降りのときはフットレスト(足乗せ)を上げて足元の障害をなくす。

ティッピングレバーとは

車椅子の後ろ下に出ている棒。介助者が足で踏み込むと、てこの原理で前輪が浮く。

  • 1

    坂を上るときは、背もたれ側から進む。不正解

    急な坂を後ろ向きで進むのは下るときで、上るときは前向き。

  • 2

    段差を上るときは、小車輪を浮かせる。正解

    段差を上るときは小車輪(前輪)を浮かせて段に乗せる。

  • 3

    方向転換をするときは、小車輪を支点にする。不正解

    方向転換は大車輪を支点にするほうが安定する。

  • 4

    乗り降りをするときは、フットレストを下げる。不正解

    乗り降り時はフットレストを上げて足元を確保する。

📚 国試でよく狙われるところ

車椅子の介助で迷いやすいのは、前向きで進むか後ろ向きで進むかの判断である。段差・坂・エレベーターの場面ごとに、どちらの向きが安全かを思い浮かべられるようにしたい。

  • 段差を上るとき=前向きで小車輪を持ち上げて段に乗せ、続いて大車輪を押し上げる。
  • 段差を下りるとき=後ろ向きで大車輪から下ろす。
  • 急な坂を下るとき=後ろ向きでゆっくり進む。上るときは前向き。
  • エレベーターは後ろ向きで乗り、前向きで降りる。
  • 移乗の前は必ずブレーキをかけ、フットレストを上げる。ベッドと車椅子は健側に20〜30度の角度で置く。

出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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