第110回 看護師国家試験 午後 問29 解説
📝 問題
日本の人口静態統計のもとになる調査はどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 人口静態統計のもとになる調査は国勢調査である。
人口静態統計は、ある一時点における人口の状態(人口数・年齢構成・世帯など)を示す統計であり、そのもとになるのが5年ごとに実施される国勢調査である。国勢調査は全数調査で、日本に住むすべての人・世帯を対象とする。
一方、人口動態統計は出生・死亡・婚姻・離婚・死産という一定期間の人口の変動を示す統計で、届出に基づく。患者調査・国民生活基礎調査・国民健康・栄養調査はいずれも標本調査であり、人口静態統計のもとにはならない。
全数調査とは
対象となる人や世帯を一人残らず調べる方法。国勢調査がこれにあたり、5年に1度行われる。
標本調査とは
一部を抜き出して調べ、そこから全体を推計する方法。患者調査や国民生活基礎調査がこれにあたる。
- 1
患者調査不正解
患者調査は医療機関の患者の実態を調べる標本調査である。
- 2
国勢調査正解
国勢調査は全数調査で、人口静態統計のもとになる。
- 3
国民生活基礎調査不正解
国民生活基礎調査は世帯や所得などを調べる標本調査である。
- 4
国民健康・栄養調査不正解
国民健康・栄養調査は健康・栄養状態を調べる標本調査である。
📚 国試でよく狙われるところ
保健統計は、どの調査で何が分かるかを入れ替えて問われる。 「有訴者率・通院者率は国民生活基礎調査」「受療率は患者調査」のように、指標と調査の対応を対にして覚えよう。
| 調査 | 実施機関 | 周期 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| 国勢調査 | 総務省 | 5年ごと(全数調査) | 人口・世帯・年齢構成。人口静態統計のもと |
| 人口動態調査 | 厚生労働省 | 毎年(届出の集計) | 出生・死亡・婚姻・離婚・死産 |
| 患者調査 | 厚生労働省 | 3年ごと(標本調査) | 受療率・推計患者数・平均在院日数 |
| 国民生活基礎調査 | 厚生労働省 | 毎年(3年ごとに大規模調査) | 世帯・所得・有訴者率・通院者率・介護の状況 |
| 国民健康・栄養調査 | 厚生労働省 | 毎年 | 身体状況・栄養摂取状況・生活習慣 |
参考: 総務省「国勢調査」
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について