第110回 看護師国家試験 午前 問7 解説
📝 問題
平成30年(2018年)の学校保健統計調査における学童期の異常被患率で最も高いのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 学童期の異常被患率で最も高いのはむし歯(う歯)である。
平成30年(2018年)学校保健統計調査における学童期(小学校)の被患率で最も高いのは、むし歯(う歯)である。次いで裸眼視力1.0未満の者が多い。う歯は長年にわたり被患率の上位を占め続けている。
他の選択肢の高血圧・摂食障害・心電図異常は、学童の被患率で上位ではない。
出題当時はう歯が最多であったが、令和4年度以降は小学校でも裸眼視力1.0未満の者がう歯を上回っている(令和4年度は裸眼視力1.0未満37.88%、う歯37.02%)。
被患率とは
健康診断を受けた人のうち、その異常が見つかった人の割合。人数ではなく割合なので、学校段階どうしを比べられる。
- 1
高血圧不正解
高血圧は学童期の被患率上位ではない。
- 2
摂食障害不正解
摂食障害は被患率調査の上位項目ではない。
- 3
心電図異常不正解
心電図異常は被患率上位ではない。
- 4
むし歯(う歯)正解
むし歯(う歯)は学童期の被患率で最も高い。
📚 国試でよく狙われるところ
学校保健は、健康診断の時期、出席停止や臨時休業を決める人、感染症の種別と出席停止の考え方が問われる。数字・決定者・種別の3点を確認しておこう。 う歯は減少傾向、裸眼視力1.0未満は増加傾向で、小学校では令和4年度に順位が逆転した。
- 学校保健安全法に基づき、就学時健康診断と定期健康診断(毎学年6月30日までに実施)が行われる。
- 感染症による出席停止を決めるのは校長、臨時休業(学級・学校閉鎖)を決めるのは学校の設置者。
| 種別 | 主な疾患 | 出席停止の考え方 |
|---|---|---|
| 第一種 | エボラ出血熱・ペスト・ジフテリア・SARSなど | 治癒するまで |
| 第二種 | インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症・百日咳・麻疹・流行性耳下腺炎・風疹・水痘・咽頭結膜熱・結核など | 疾患ごとに定められた期間 |
| 第三種 | コレラ・細菌性赤痢・腸管出血性大腸菌感染症・流行性角結膜炎など | 病状により学校医が認めるまで |
参考: 文部科学省「学校保健統計調査」
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について