第109回 看護師国家試験 午後 問38 解説
📝 問題
判断能力のある成人患者へのインフォームド・コンセントにおける看護師の対応で適切なのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 納得できるまで医師の説明が受けられることを伝えるのが適切である。
インフォームド・コンセントは、患者が十分な情報提供を受けたうえで自らの意思で治療を選択する過程である。 看護師は、患者が理解し納得して自己決定できるよう支援する役割を担う。 患者が納得できるまで医師から繰り返し説明を受けられることを保証する対応が、最も適切である。
専門用語での説明は理解を妨げるため避け、平易な言葉で行う。 治療は医療者に任せるよう促すのは患者の自己決定権を侵害する。 いったん同意した治療方針も患者はいつでも撤回できるのが原則であり、撤回できないと説明するのは誤りである。
- 1
患者の疑問には専門用語を用いて回答する。不正解
専門用語は理解を妨げる。患者が理解できる平易な言葉で説明する。
- 2
今後の治療に関しては医療者に任せるように話す。不正解
医療者任せを促すのは患者の自己決定権を尊重しない対応である。
- 3
治療方針への同意は撤回できないことを説明する。不正解
同意はいつでも撤回できるのが原則で、撤回不可の説明は誤りである。
- 4
納得ができるまで医師からの説明が受けられることを伝える。正解
納得できるまで説明を受けられる保証は自己決定の支援として適切である。
📚 一緒に確認しよう
インフォームド・コンセントは、①十分な情報提供、②患者の理解、③自発的な同意の3つで成り立つ。 決める前・決めたあと・本人が決められないときの3つの場面に分けて覚えよう。
- 同意はいつでも撤回でき、撤回によって不利益な扱いを受けないことも保障される
- 同意能力が不十分な小児では保護者の代諾を得たうえで、本人には発達段階に応じたインフォームド・アセントを行う
- セカンドオピニオンを希望する患者を支援するのも看護師の役割
- 人生の最終段階の医療では、本人・家族・医療者が繰り返し話し合うアドバンス・ケア・プランニング(ACP)が推奨される
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について