第109回 看護師国家試験 午前 問11 解説
📝 問題
健康な成人の1回換気量はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 健康な成人の1回換気量は約500 mLである。
1回換気量は、安静時の1回の呼吸で出入りする空気の量である。健康な成人ではおよそ500 mL(約6〜8 mL/kg)になる。
まぎらわしいのは約150 mLで、これは死腔量に近い値である。吸った空気のうち約150 mLは気道にとどまり、肺胞まで届かない。
死腔量とは
吸った空気のうち、気管や気管支にとどまってガス交換に使われない量。ここでは酸素を血液に取り込めない。
- 1
約150 mL不正解
約150 mLは解剖学的死腔量に近く、1回換気量ではない。
- 2
約350 mL不正解
約350 mLは1回換気量の標準値よりやや少ない。
- 3
約500 mL正解
健康成人の1回換気量は約500 mLである。
- 4
約1,000 mL不正解
約1,000 mLは1回換気量としては過大である。
📚 国試でよく狙われるところ
肺気量は、名前と値、そして足し算の関係を入れ替えて問われる。数値と式を一組にして覚えよう。
- 肺胞まで届いてガス交換に使われるのは、1回換気量から死腔分を引いた約350 mLである
- 肺活量=1回換気量+予備吸気量+予備呼気量
- 残気量は努力して吐いても肺に残る空気で、肺活量には含まれない
- 全肺気量=肺活量+残気量
- 1秒率(FEV1.0%)が70%未満なら、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や喘息などの閉塞性換気障害を疑う
- %肺活量が80%未満なら、間質性肺炎や肺線維症などの拘束性換気障害を疑う
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について