第108回 看護師国家試験 午後 問79 解説
📝 問題
Barthel(バーセル)インデックスで評価するのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ Barthelインデックスは日常生活動作(ADL)を評価する指標である。
Barthel(バーセル)インデックスは、食事・移乗・整容・トイレ動作・入浴・歩行・階段昇降・更衣・排便・排尿の10項目について自立度を点数化し、日常生活動作(ADL)を評価する代表的な指標である。 合計100点満点で、点数が高いほど自立度が高いことを示す。
国試ではADL評価スケールとして、Barthelインデックスと機能的自立度評価法(FIM)が問われる。 他の選択肢は、それぞれ別の尺度で評価する。 栄養状態は簡易栄養状態評価表(MNA)や血清アルブミン値で評価する。 疼痛の強さは数値評価スケール(NRS)を用いる。 褥瘡の深さはDESIGN-Rで評価する。 呼吸困難の程度はHugh-Jones(ヒュージョーンズ)分類を用いる。 Barthelインデックス=ADLの評価と確実に結びつける。
DESIGN-R〈デザインアール〉とは
褥瘡の状態を深さ・滲出液・大きさなどの項目で点数化し、治り具合を数字で比べられるようにした評価表。
- 1
栄養状態不正解
栄養状態の評価にはMNAや血清アルブミン値などが用いられ、Barthelインデックスの評価対象ではない。
- 2
疼痛の強さ不正解
疼痛の強さはNRSやVASなどで評価され、Barthelインデックスの対象ではない。
- 3
褥瘡の深さ不正解
褥瘡の深さはDESIGN-Rなどで評価され、Barthelインデックスの対象ではない。
- 4
日常生活動作正解
Barthelインデックスは食事・移乗・排泄など10項目の日常生活動作(ADL)を評価する指標である。
- 5
呼吸困難の程度不正解
呼吸困難の程度はHugh-Jones分類やmMRCなどで評価され、Barthelインデックスの対象ではない。
📚 国試でよく狙われるところ
評価スケールは、名称と対象を入れ替えて問われる。何を測る道具かを名称と対にして覚えよう。
- FIMはBarthelインデックスと違い認知項目を含み、介助量を細かく段階評価する
| スケール | 評価するもの |
|---|---|
| Barthelインデックス/FIM | 日常生活動作〈ADL〉 |
| MMSE/改訂長谷川式簡易知能評価スケール | 認知機能 |
| DESIGN-R | 褥瘡の重症度・経過 |
| ブレーデンスケール | 褥瘡発生のリスク |
| NRS/VAS/フェイススケール | 疼痛の強さ |
| Hugh-Jones分類/mMRC | 呼吸困難の程度 |
| MNA/血清アルブミン | 栄養状態 |
参考: 医学書院「系統看護学講座 成人看護学(リハビリテーション看護)」
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について