第108回 看護師国家試験 午後 問73 解説
📝 問題
国際社会が抱えるヘルスケアを含む課題に対して、すべての国に適用される普遍的(ユニバーサル)な目標で、2015年の国連サミットで採択されたのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 2015年の国連サミットで採択された普遍的な目標は持続可能な開発目標(SDGs)である。
持続可能な開発目標(SDGs)は、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に掲げられた、2030年までに達成すべき17の目標である。 先進国・途上国を問わずすべての国に当てはまる普遍的な目標で、目標3に「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活の確保と福祉の推進」が置かれている。
他の3つは、採択の年・対象とする国・名称のいずれかが合わない。 最も紛らわしいミレニアム開発目標(MDGs)は、主に途上国を対象としたSDGsの前身である。
見分ける手がかりは、採択年(2015年)と「すべての国に当てはまる」の2つ。
- 1
ヘルスフォーオール21(Health For All in the 21st century:HFA 21)不正解
ヘルスフォーオール21は世界保健機関(WHO〈ダブリューエイチオー〉)の健康政策の枠組みで、2015年の国連サミットで採択された普遍的目標ではない。
- 2
ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals:MDGs)不正解
ミレニアム開発目標(MDGs)は2000年に採択され主に途上国を対象とした枠組みで、SDGsの前身である。
- 3
持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)正解
持続可能な開発目標(SDGs)は2015年の国連サミットで採択された、すべての国に適用される普遍的な17の目標である。
- 4
国連開発目標(International Development Goals:IDGs)不正解
国連開発目標という名称の枠組みは該当せず、2015年採択の普遍的目標はSDGsである。
📚 混同しやすいので注意
MDGsとSDGsは、採択年・期限・目標数・対象国の4点で対比すると混同しない。 SDGsそのものについては、理念と保健分野の目標が問われる。
- SDGsの理念は「誰一人取り残さない」
- 保健に関する目標は目標3「すべての人に健康と福祉を」
- ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ〈UHC〉は、すべての人が必要な保健医療サービスを支払い可能な費用で受けられる状態をいう
| 項目 | MDGs | SDGs |
|---|---|---|
| 採択 | 2000年(国連ミレニアム宣言) | 2015年(国連サミット) |
| 達成期限 | 2015年 | 2030年 |
| 目標数 | 8目標 | 17目標・169ターゲット |
| 対象 | 主に開発途上国 | すべての国(普遍的) |
参考: 国際連合「持続可能な開発のための2030アジェンダ」/外務省 SDGs関連資料
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について