第108回 看護師国家試験 午後 問59 解説
📝 問題
新生児聴覚スクリーニング検査で正しいのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 新生児聴覚スクリーニング検査で正しいのは「泣いていない時に行う」である。
新生児聴覚スクリーニング検査は、自動ABR(自動聴性脳幹反応)やOAE(耳音響放射)で、微弱な音刺激に対する反応をとらえる検査である。 児が啼泣していると体動や雑音が入り、正確に測定できない。 検査は新生児が泣いていない時に行う。 授乳後の睡眠中など、静かに眠っているか安静にしている場面が適している。
他の選択肢は誤り。 空腹時に行う必要はなく、むしろ授乳後で落ち着いている時が適する。 タンデムマス法は先天性代謝異常等を調べる新生児マススクリーニング(血液検査)の手法であり、聴覚検査の方法ではない。 生後24時間以内という時期の限定もなく、通常は出生後の入院中(おおむね生後数日以内、退院までに)に実施される。 検査で要再検となった場合は精密検査につなぎ、早期発見・早期療育により言語発達を支援することが目的である。
- 1
空腹時に行う。不正解
空腹時に行う必要はなく、むしろ授乳後で落ち着いている時が適している。
- 2
泣いていない時に行う。正解
啼泣していると正確に測定できないため、泣いていない安静・睡眠時に行う。
- 3
タンデムマス法で行う。不正解
タンデムマス法は先天性代謝異常等の新生児マススクリーニングの手法で、聴覚検査ではない。
- 4
生後24時間以内に行う。不正解
生後24時間以内という時期の限定はなく、通常は入院中に実施する。
📚 混同しやすいので注意
新生児期のスクリーニングは、「聴覚」と「先天性代謝異常等(マススクリーニング)」の方法と時期を入れ替えて問われる。どちらの検査の話かをまず見分けよう。
- 新生児聴覚スクリーニングは自動ABRやOAEで行い、入院中(生後数日)に実施する
- 要再検(refer)でも難聴と確定したわけではないため、精密検査につなぐことと保護者への説明が重要
- 新生児マススクリーニングは生後4〜6日ごろに足底(踵)から採血し、タンデムマス法などで検査する
- 対象はフェニルケトン尿症、メープルシロップ尿症、ホモシスチン尿症、ガラクトース血症、先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)、先天性副腎過形成症など
- 早期に発見して治療・療育を開始することで、知的発達や言語発達の障害を防ぐことが目的である
参考: 系統看護学講座 母性看護学 新生児の看護
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について