第108回 看護師国家試験 午後 問60 解説
📝 問題
リエゾン精神看護の活動はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ リエゾン精神看護の活動は「コンサルテーションへの対応」である。
リエゾン精神看護は、身体疾患で一般病棟に入院する患者やその家族、さらにケアにあたるスタッフに対して、精神看護の専門的知識・技術を用いて支援する活動である。 中心的な役割の一つがコンサルテーション(相談対応)で、身体科の看護師からの相談に応じ、せん妄・不安・抑うつなどへの対応を助言・支援する。 「リエゾン(liaison)」は連携・橋渡しという意味で、身体科と精神科をつなぐ立場を表す。
他の選択肢は看護師の活動ではない。 行動制限(隔離・身体的拘束)の指示、向精神薬の処方、他科への転棟指示は、いずれも医師の権限に属する医行為・指示であり、リエゾン精神看護を担う看護師の活動には当たらない。 看護師の役割と医師の役割(指示・処方)を区別する視点が問われている。
コンサルテーションとは
専門的な知識をもつ人が、ケアにあたる人からの相談に応じて助言すること。実際にケアを行う責任は相談した側に残る点が、直接ケアとの違いである。
- 1
行動制限の指示不正解
行動制限(隔離・身体的拘束)の指示は医師の権限であり、看護師の活動ではない。
- 2
向精神薬の処方不正解
向精神薬の処方は医師の権限に属し、リエゾン精神看護の活動ではない。
- 3
他科への転棟指示不正解
他科への転棟指示は医師が行う指示であり、看護師の活動には当たらない。
- 4
コンサルテーションへの対応正解
コンサルテーション(相談)への対応はリエゾン精神看護の中心的な活動である。
📚 ここも一緒におさえておこう
リエゾン精神看護は、対象と機能を入れ替えて問われる。誰に何をする活動かをセットで覚えよう。
- 主な機能は直接ケア・コンサルテーション・教育・調整・研究
- 対象は身体疾患をもつ患者と家族に加え、ケアにあたるスタッフも含まれる
- せん妄・不安・抑うつのほか、自殺リスクや悲嘆、認知症を伴う患者への対応も扱う
- 担い手は精神看護専門看護師(リエゾン精神看護)であることが多い
参考: 系統看護学講座 精神看護学
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について