第108回 看護師国家試験 午前 問39 解説
📝 問題
夜間の睡眠を促す方法で適切なのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 朝、起床後に日光を浴びることが、夜間の睡眠を促す方法として適切である。
睡眠と覚醒のリズムは体内時計(概日リズム)で調整されており、朝に強い光を浴びると体内時計がリセットされる。 これにより約14〜16時間後の夜間にメラトニンの分泌が高まり、自然な眠気が生じる。
他の選択肢は、いずれも覚醒を強めて夜間の入眠を妨げる。 長時間の昼寝は夜の眠気を減らして生活リズムを崩し、夕食後のカフェインは覚醒作用が数時間続く。 就寝前の明るい照明も、メラトニンの分泌を抑えてしまう。
夜よく眠るための工夫は、朝の光から始まる。
メラトニンとは
夜になると脳から分泌され、体を眠りへ向かわせるホルモン。強い光を浴びている間は分泌が抑えられる。
- 1
朝、起床後に日光を浴びる。正解
朝の日光は体内時計をリセットし、夜間の自然な入眠を促す。
- 2
2時間以上昼寝をする。不正解
2時間以上の昼寝は夜間の睡眠を妨げ、生活リズムを乱すため不適切である。
- 3
夕食後、カフェインが含まれる飲み物を摂取する。不正解
夕食後のカフェイン摂取は覚醒作用により入眠を妨げるため不適切である。
- 4
就寝前に過ごす部屋の照明は1,000ルクスとする。不正解
就寝前の1,000ルクスは明るすぎてメラトニン分泌を抑制し、入眠を妨げる。就寝前は照明を落とす。
📚 ここも一緒におさえておこう
睡眠は、寝る前の工夫と日中の過ごし方の両方が問われる。 不眠の型の分け方もあわせて覚えよう。
- カフェインの覚醒作用は数時間続くため、就寝の4時間前以降は控える。
- アルコールは入眠を早めるが睡眠を浅くし中途覚醒を増やすため、寝酒は勧められない。
- 就寝前の明るい照明やスマートフォンの光はメラトニン分泌を抑制する。
- 昼寝は午後の早い時刻に30分以内とし、長い昼寝は夜間の睡眠を妨げる。
- 不眠は入眠困難・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害の4型に分けられる。
参考: 厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針」/概日リズムと睡眠衛生
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について