第108回 看護師国家試験 午前 問15 解説
📝 問題
感染症の潜伏期間で最も長いのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 感染症の潜伏期間が最も長いのは結核である。
結核は感染してもすぐには発病せず、菌が体の中に潜んだまま数か月〜数年、ときにそれ以上たってから発病することがある。選択肢の中で潜伏期間が飛び抜けて長い。
インフルエンザは1〜3日、ノロウイルス性胃腸炎は1〜2日、流行性耳下腺炎は2〜3週間で、いずれも日か週の単位にとどまる。
- 1
インフルエンザ不正解
インフルエンザの潜伏期間は1〜3日程度と短い。
- 2
結核正解
結核は感染から発病まで数か月〜年単位と、選択肢の中で潜伏期間が最も長い。
- 3
ノロウイルス性胃腸炎不正解
ノロウイルス性胃腸炎の潜伏期間は1〜2日程度と短い。
- 4
流行性耳下腺炎不正解
流行性耳下腺炎の潜伏期間は2〜3週間程度で、結核ほど長くはない。
📚 国試でよく狙われるところ
潜伏期間は病原体が体に入ってから症状が出るまでの期間で、人にうつす期間とは別物である。 結核は潜伏期間の長さに加えて、感染経路と届出の区分もあわせて問われる。空気感染する3つの疾患とセットで覚えよう。
- 結核は空気感染(飛沫核感染)し、N95マスクと陰圧個室で対応する。
- 空気感染する代表的な感染症は結核・麻疹・水痘である。
- 結核は2類感染症で、診断した医師は直ちに保健所へ届け出る。
| 感染症 | 潜伏期間の目安 |
|---|---|
| インフルエンザ | 1〜3日 |
| ノロウイルス感染症 | 1〜2日 |
| 麻疹 | 10〜12日 |
| 風疹 | 2〜3週 |
| 水痘 | 2週前後(10〜21日) |
| 流行性耳下腺炎 | 2〜3週 |
| B型肝炎 | 1〜6か月 |
| 結核 | 感染後6か月〜2年に発病することが多いが、数年〜数十年後の発病もある |
参考: 標準的な感染症学教科書/厚生労働省 結核に関する情報
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について