第107回 看護師国家試験 午後 問31 解説

一般在宅看護論✔ 監修済み

📝 問題

インフォーマルサポートはどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ インフォーマルサポートにあたるのは、近隣住民による家事援助である。

インフォーマルサポートとは、家族・友人・近隣住民・ボランティアなど、制度に基づかない私的な関係による支援を指す。これに対しフォーマルサポートは、法制度や公的サービスに基づき、専門職や公的な立場の者が提供する支援である。近隣住民による家事援助は資格や制度を前提としない支援であり、典型的なインフォーマルサポートにあたる。

国試では「フォーマル/インフォーマル」の区別が頻出する。 介護支援専門員(ケアマネジャー)による居宅サービス計画と、医師による居宅療養管理指導は、介護保険制度上のフォーマルサービスである。 民生委員も都道府県知事の推薦により厚生労働大臣が委嘱する公的な立場なので、その相談支援はフォーマルに分類される。 「制度・資格・公的立場に基づくか否か」で判別するのが要点。

居宅療養管理指導とは

医師・歯科医師・薬剤師などが自宅を訪問し、療養上の管理や指導を行う介護保険のサービス。

  • 1

    介護支援専門員による居宅サービス計画の作成不正解

    介護支援専門員による居宅サービス計画の作成は介護保険制度に基づく専門職の業務であり、フォーマルサポートである。

  • 2

    医師による居宅療養管理指導不正解

    医師による居宅療養管理指導は介護保険の居宅サービスであり、フォーマルサポートである。

  • 3

    近隣住民による家事援助正解

    近隣住民による家事援助は制度・資格を前提としない私的な支援であり、インフォーマルサポートの典型例である。

  • 4

    民生委員による相談支援不正解

    民生委員は厚生労働大臣から委嘱される公的な立場であり、その相談支援はフォーマルサポートに分類される。

📚 ここも一緒におさえておこう

在宅療養を支えるのは公的サービスだけではない。 地域包括ケアシステムでは両者を組み合わせて生活を支える。

  • 地域包括ケアシステムは自助・互助・共助・公助で構成され、インフォーマルサポートは主に互助にあたる
  • 地域包括支援センターは市町村が設置し、保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員を配置する
  • インフォーマルサポートは柔軟で継続的な一方、担い手の負担や継続性に配慮した調整が必要
フォーマルサポートとインフォーマルサポート
区分担い手の例
フォーマル医師・看護師・介護支援専門員・訪問介護員などの専門職、行政の公的サービス、民生委員(厚生労働大臣が委嘱)
インフォーマル家族・親族、友人・知人、近隣住民、ボランティア、自治会、当事者会・患者会

参考: 厚生労働省「地域包括ケアシステム」関連資料

出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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