第107回 看護師国家試験 午後 問30 解説
📝 問題
Sjögren〈シェーグレン〉症候群について正しいのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ Sjögren症候群は涙腺・唾液腺が障害される自己免疫疾患で、主症状は眼や口の乾燥症状である。
Sjögren症候群は外分泌腺を標的とする自己免疫疾患で、涙腺・唾液腺の障害により眼球乾燥(ドライアイ)と口腔乾燥(ドライマウス)を主症状とする。 中年女性に好発し、男女比は女性に大きく偏る。 抗SS-A/SS-B抗体や抗核抗体の陽性率が高いことも特徴である。
国試では膠原病・自己免疫疾患の特徴が問われる。 Sjögren症候群=「乾燥症状が主症状」「女性に多い」「自己抗体陽性率が高い」という要点を押さえ、他の膠原病との鑑別点として整理しておく。
抗核抗体とは
自分の細胞の核を攻撃してしまう自己抗体。膠原病で陽性になりやすく、診断の手がかりになる。
- 1
網膜炎を合併する。不正解
眼の症状は涙液が減ることによる乾燥(ドライアイ)で、網膜炎ではない。
- 2
男女比は1対1である。不正解
Sjögren症候群は女性に著しく多く、男女比は1対1ではない。
- 3
主症状は乾燥症状である。正解
涙腺・唾液腺の障害による眼・口の乾燥症状が主症状である。
- 4
抗核抗体の陽性率は30%程度である。不正解
抗核抗体などの自己抗体の陽性率は高く、30%程度という記述は低すぎる。
📚 ここも一緒におさえておこう
Sjögren症候群は指定難病で、単独で生じる一次性と、関節リウマチなど他の膠原病に合併する二次性がある。 検査・自己抗体・日常のケアまでまとめて問われる。
- 検査:涙液分泌はSchirmer〈シルマー〉試験、唾液分泌はガム試験・サクソンテスト、確定に口唇小唾液腺生検
- 自己抗体は抗SS-A抗体・抗SS-B抗体、抗核抗体、リウマトイド因子が高率に陽性
- ケア:人工涙液・人工唾液、こまめな水分摂取、加湿。う蝕・口腔カンジダ症を防ぐため口腔ケアを徹底する
- 乾燥を悪化させる抗コリン作用のある薬剤(抗ヒスタミン薬・三環系抗うつ薬など)に注意する
- 抗SS-A抗体陽性の妊婦では新生児ループス・先天性心ブロックに注意が必要
参考: 医学書院『系統看護学講座』(Sjögren症候群)
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について