第107回 看護師国家試験 午後 問11 解説
📝 問題
死の三徴候に基づいて観察するのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 死の三徴候は心停止・呼吸停止・瞳孔散大と対光反射の消失であり、観察するのは対光反射である。
死の三徴候とは、心拍動の停止・自発呼吸の停止・瞳孔散大と対光反射の消失の3つをいう。 この3つがそろい、元に戻らないことを確認して死が判定される。
観察項目として挙がるのは、光を当てて瞳孔が縮むかをみる対光反射である。
- 1
腹壁反射不正解
腹壁反射は腹壁をこすったときに腹筋が縮む反射で、死の三徴候には含まれない。
- 2
輻輳反射不正解
輻輳反射は近くを見たときに両眼が内側に寄る反射で、死の三徴候には含まれない。
- 3
対光反射正解
対光反射の消失(瞳孔散大)は死の三徴候の一つであり、観察項目に該当する。
- 4
深部腱反射不正解
深部腱反射は腱をたたいて筋の縮み具合をみる反射で、死の三徴候には含まれない。
📚 混同しやすいので注意
死の三徴候による死亡確認と、臓器提供を前提とする法的脳死判定は別の枠組みである。判定項目を入れ替えて問われるので、表で対にして覚えよう。 死亡後の手続きとケアもあわせて問われる。
- 死亡診断書(死体検案書)を交付できるのは医師・歯科医師のみ
- 死亡後のケア(エンゼルケア)は、家族の希望を確認しながら、感染対策を行い体液漏出を防ぎ、生前の容姿に近づける
- 異状死体を検案した医師は24時間以内に所轄警察署へ届け出る(医師法)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 死の三徴候 | ①心拍動の停止 ②自発呼吸の停止 ③瞳孔散大・対光反射の消失 |
| 法的脳死判定 | ①深昏睡 ②瞳孔固定(両側4mm以上)③脳幹反射の消失 ④平坦脳波 ⑤自発呼吸の消失 |
| 脳死判定の間隔 | 2回目の判定は1回目終了から6時間以上(6歳未満は24時間以上)経過後 |
参考: 医学書院『系統看護学講座 基礎看護学』(死の三徴候)
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について