第107回 看護師国家試験 午前 問81 解説

一般看護の統合と実践✔ 監修済み

📝 問題

新人看護師のAさんは、夜勤の看護師からの引き継ぎが終了した後、日勤で行う業務を書き出した。Aさんが書き出した以下の業務のうち最も優先して行うのはどれか。

✅ 正解

5

💡 解説

✅ 人工呼吸器を装着中の患者の状態の確認を最も優先して行う。

業務の優先順位は、生命に直結するものから行うのが原則である。 人工呼吸器装着中の患者は呼吸を機器に頼っており、回路の外れや設定異常が直ちに生命の危機につながる。 勤務開始後にまず状態を確認するのは、この患者である。

他の選択肢は、いずれも重要だが緊急性は相対的に低い。 洗髪・散歩・診療録の準備・翌日の検査説明は、時間をずらしても直ちに生命に関わることはない。 優先順位は「生命の危機→苦痛の緩和→日常生活の援助→時間に余裕のある業務」の順で考え、判断の軸にはABC(気道・呼吸・循環)を置く。

  • 1

    頭部の搔痒感を訴える患者の洗髪不正解

    洗髪は療養上の世話として重要だが緊急性は低く、最優先ではない。

  • 2

    夜間せん妄のあった患者との散歩不正解

    せん妄患者との散歩は必要な関わりだが、生命の危機に直結する業務ではなく最優先ではない。

  • 3

    午後に入院する患者の診療録の準備不正解

    午後の入院準備は計画的に行えばよく、勤務開始直後の最優先事項ではない。

  • 4

    翌日に検査を受ける予定の患者への説明不正解

    翌日の検査説明は時間的余裕があり、最優先すべき業務ではない。

  • 5

    人工呼吸器を装着中の患者の状態の確認正解

    人工呼吸器装着中の患者は生命が機器に依存しており、状態確認を最優先する。

📚 国試でよく狙われるところ

人工呼吸器は、アラームの種類と原因、鳴ったときの対応、始業時の点検が問われる。高圧アラームは「詰まっている」、低圧アラームは「漏れている」と向きで覚えよう。

  • 人工呼吸器の気道内圧上昇(高圧)アラームは、分泌物貯留・回路の屈曲や閉塞・咳嗽・ファイティングなどが原因
  • 低圧(低換気)アラームは、回路の外れ・接続不良・カフの空気漏れなどが原因で、直ちに換気の有無を確認する
  • 原因がすぐに分からず換気が不十分なときは、人工呼吸器から外して用手換気(バッグバルブマスク)に切り替え、応援を呼ぶ
  • 始業時は設定値と実測値、回路の接続と結露、加温加湿器の水位、アラーム設定、予備の用手換気器具を点検する

参考: 医学書院「系統看護学講座 看護管理」

出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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