第107回 看護師国家試験 午前 問82 解説
📝 問題
車軸関節はどれか。2つ選べ。
✅ 正解
1・3
💡 解説
✅ 車軸関節は正中環軸関節と上橈尺関節である。
車軸関節は、一方の骨の突起(軸)を中心に他方の骨が回旋運動を行う関節である。 正中環軸関節は第2頸椎(軸椎)の歯突起を軸として環椎が回旋し、頭部の左右回旋(首振り)を可能にする。 上橈尺関節は橈骨頭が尺骨に対して回旋し、前腕の回内・回外を担う。
他の選択肢は車軸関節ではない。腕尺関節と指節間関節は一軸性の蝶番関節(屈伸のみ)、顎関節はおもに顆状(楕円)関節に分類される。
歯突起とは
第2頸椎(軸椎)から上に突き出た棒状の突起。第1頸椎(環椎)がこれを軸にして回る。
- 1
正中環軸関節正解
正中環軸関節は歯突起を軸に環椎が回旋する車軸関節である。
- 2
腕尺関節不正解
腕尺関節は屈伸のみを行う蝶番関節で、車軸関節ではない。
- 3
上橈尺関節正解
上橈尺関節は橈骨頭が回旋して前腕の回内・回外を担う車軸関節である。
- 4
指節間関節不正解
指節間関節は屈伸のみの蝶番関節で、車軸関節ではない。
- 5
顎関節不正解
顎関節はおもに顆状(楕円)関節に分類され、車軸関節ではない。
📚 国試でよく狙われるところ
関節は、形の名前と代表例を入れ替えて問われる。「回旋するのは車軸関節」のように、動きの向きから形の名前を引けるようにしておこう。 前腕の回内・回外は、上橈尺関節と下橈尺関節が協同して行う。
| 分類 | 運動軸 | 代表例 |
|---|---|---|
| 球関節(臼状関節) | 多軸 | 肩関節、股関節 |
| 楕円(顆状)関節 | 二軸 | 橈骨手根関節、環椎後頭関節、顎関節 |
| 鞍関節 | 二軸 | 母指の手根中手関節 |
| 蝶番関節 | 一軸(屈伸のみ) | 腕尺関節、指節間関節、距腿関節 |
| 車軸関節 | 一軸(回旋) | 正中環軸関節、上橈尺関節、下橈尺関節 |
| 平面関節 | わずかな滑り | 椎間関節、手根間関節、仙腸関節 |
参考: 医学書院「系統看護学講座 解剖生理学」
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について