第107回 看護師国家試験 午前 問67 解説
📝 問題
災害医療について正しいのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 都道府県が策定する医療計画の中に災害医療が含まれる。
医療法に基づいて都道府県が定める医療計画には、出題時点では5疾病5事業と在宅医療の体制が盛り込まれ、その事業の一つとして災害時における医療が位置づけられていた。 令和6(2024)年度からの第8次医療計画では新興感染症への対応が事業に加わり、現在は5疾病6事業である。災害時における医療はどちらにも含まれる。
他の選択肢は、指定する主体や根拠になる法律が違う。 災害拠点病院の指定は都道府県知事が行う。 防災訓練の根拠は災害対策基本法などにある。 DMATは災害急性期(おおむね発災48時間以内)に動く機動的なチームで、長期の支援を主目的とはしない。
- 1
災害拠点病院は市町村が指定する。不正解
災害拠点病院を指定するのは都道府県知事であり、市町村ではない。
- 2
医療計画の中に災害医療が含まれる。正解
都道府県の医療計画には、事業の一つとして災害時医療が含まれる。
- 3
防災訓練は災害救助法に規定されている。不正解
防災訓練は災害対策基本法などに基づくもので、災害救助法が直接規定しているわけではない。
- 4
災害派遣医療チーム(DMAT)は災害に関連した長期的な医療支援活動を担う。不正解
DMATは災害急性期に活動する機動的チームであり、長期的な医療支援を担うものではない。
📚 国試でよく狙われるところ
災害医療は、略語の中身と、誰が何を担うのかを入れ替えて問われる。名前・役割・色をそれぞれ組にして覚えよう。
- 災害医療の基本原則はCSCATTT=指揮と統制・安全・情報伝達・評価+トリアージ・治療・搬送
- トリアージ区分は、赤(Ⅰ・最優先治療群)、黄(Ⅱ・待機的治療群)、緑(Ⅲ・保留群)、黒(0・死亡群または救命困難群)
- 災害拠点病院は都道府県知事が指定し、基幹災害拠点病院は原則として各都道府県に1か所置かれる
- 被災地の医療機関の被害状況の把握には広域災害救急医療情報システム(EMIS)を用いる
- DMATは災害急性期に活動する機動的なチーム、災害派遣精神医療チーム(DPAT)は被災地の精神医療・精神保健活動を担う
参考: 医療法/厚生労働省「災害医療体制」
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について