第107回 看護師国家試験 午前 問6 解説
📝 問題
原始反射はどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 原始反射は手掌把握反射である。
原始反射は新生児期にみられ、中枢神経の成熟に伴って生後数か月で消えていく反射で、手掌把握反射・モロー反射・吸啜反射などが代表例である。 手掌把握反射は手掌を刺激すると指を握り込む反射で、生後4〜6か月頃までに消失する。
残る3つはいずれも姿勢反射である。 姿勢反射は原始反射が消える頃から出現し、運動の発達に伴って現れるので、出現時期の遅さで見分けられる。
- 1
手掌把握反射正解
手掌把握反射は代表的な原始反射である。
- 2
視性立ち直り反射不正解
視性立ち直り反射は姿勢反射で、生後数か月以降に出現する。
- 3
パラシュート反射不正解
パラシュート反射は生後6〜9か月頃に出現する姿勢反射である。
- 4
Landau(ランドー)反射不正解
ランドー反射は姿勢反射に分類され、原始反射ではない。
📚 混同しやすいので注意
原始反射は脳幹・脊髄レベルの反射で、大脳皮質の成熟に伴って抑制され消失する。消失すべき時期を過ぎても残る場合や、出現すべき姿勢反射が現れない場合は中枢神経系の障害を疑う。
| 反射 | 分類 | 時期の目安 |
|---|---|---|
| モロー反射 | 原始反射 | 生後4〜6か月頃に消失 |
| 手掌把握反射 | 原始反射 | 生後4〜6か月頃に消失 |
| 吸啜反射・探索反射 | 原始反射 | 生後4〜6か月頃に消失 |
| 緊張性頸反射 | 原始反射 | 生後4〜6か月頃に消失 |
| 足底把握反射 | 原始反射 | 生後9〜12か月頃に消失 |
| バビンスキー反射 | 原始反射 | 1〜2歳頃までは陽性でよい |
| 首の立ち直り反射 | 姿勢反射 | 生後4〜6か月頃に出現 |
| ランドー反射 | 姿勢反射 | 生後3〜4か月頃から出現 |
| パラシュート反射 | 姿勢反射 | 生後6〜9か月頃に出現し生涯持続 |
参考: 小児看護学 発達評価の標準的知見
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について