第107回 看護師国家試験 午前 問5 解説
📝 問題
QOLを評価する項目で最も重要なのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ QOLの評価で最も重要なのは本人の満足感である。
QOL(生活の質)は、その人が生活や人生にどれだけ満足しているかという主観的な要素を中心にした概念である。 評価では、客観的な指標よりも本人自身の満足感が最も重視される。
医療の高度さ・生存期間の長さ・乳児死亡率は、いずれもQOLの高さを直接示すものではない。 QOLは本人の主観が基準、と覚えておく。
- 1
高度医療の受療不正解
高度医療を受けること自体が本人のQOLを高めるとは限らない。
- 2
本人の満足感正解
QOLの評価では本人の主観的な満足感を最も重視する。
- 3
乳児死亡率不正解
乳児死亡率は集団の健康水準を示す保健統計指標で、個人のQOLとは異なる。
- 4
生存期間不正解
生存期間の長さは必ずしもQOLの高さを意味しない。
📚 混同しやすいので注意
ADL(日常生活動作)が「できるかどうか」という客観的な能力を測るのに対し、QOLは本人がどう感じているかを測る。比較や研究のためには標準化された尺度が用いられる。
- 包括的尺度=SF-36・WHOQOLなど。がんではEORTC QLQ-C30などの疾患別尺度がある。
- 健康関連QOL(HRQOL)は、健康状態が生活の質に及ぼす影響に絞って評価する。
- 緩和ケアでは、生命予後の延長よりもQOLの維持・向上が主たる目標となる。
参考: WHO QOL の概念
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について