第107回 看護師国家試験 午前 問7 解説
📝 問題
思春期にみられる感情の特徴はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 思春期には依存と独立のアンビバレント(両価的)な感情がみられる。
思春期は第二次性徴による身体の変化と自我の確立が重なる時期で、親から自立したい気持ちと依存していたい気持ちが同時にある両価的(アンビバレント)な心理状態が特徴である。 感情の起伏が大きく、不安定になりやすい。
情緒の安定、親への素直な愛情表現、思い通りにならず泣き叫ぶ姿は、いずれも思春期より前の発達段階でみられるものである。
- 1
情緒的に安定し穏やかになる。不正解
思春期はむしろ情緒が不安定になりやすく、穏やかとは言えない。
- 2
思い通りにならないと泣き叫ぶ。不正解
思い通りにならず泣き叫ぶのは幼児期にみられる特徴である。
- 3
親に対して強い愛情表現を示す。不正解
親へ強い愛情表現を示すのは学童期以前で、思春期は親から距離を取ろうとする。
- 4
依存と独立のアンビバレント(両価的)な感情をもつ。正解
依存と独立が同時に存在する両価的な感情は思春期の特徴である。
📚 ここも一緒におさえておこう
思春期は身体の急激な変化(成長スパート)と自我の発達が同時に進む時期である。ボディイメージの変化への戸惑いが強く、摂食障害や自傷など心の問題が生じやすい。親から心理的に離れる心理的離乳が進み、同世代の仲間集団(ピアグループ)の影響が大きくなる。
- エリクソンの青年期の課題は同一性(アイデンティティ)の確立で、達成できないと同一性の混乱に陥る。
- 第二次性徴は、女子では乳房の発育→陰毛の発生→初経、男子では精巣の発育→陰茎の発育・陰毛→変声・精通の順に進む。
- 思春期の関わりでは、プライバシーと自己決定を尊重し、本人と話す時間を確保することが大切である。
参考: 小児看護学 発達段階の心理的特徴
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について