第105回 看護師国家試験 午後 問4 解説
📝 問題
終末期に自分がどのような医療を受けたいかをあらかじめ文書で示しておくのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 終末期に受けたい医療をあらかじめ文書で示しておくのはリビングウィルである。
リビングウィルは、自分で判断できるうちに、終末期にどのような医療を受けたいか・受けたくないかを文書で残しておくものである。 意思を伝えられなくなったあとも、本人の希望を医療者や家族に伝える手がかりになる。
ほかの3つは、治療を受けている「いま」の患者と医療者のやりとりを指す言葉である。
- 1
アドヒアランス不正解
アドヒアランスは、患者が納得したうえで治療方針の決定に参加し、自ら治療を続けることをいう。
- 2
リビングウィル正解
リビングウィルは、判断できるうちに終末期の医療の希望を書き残しておく文書である。
- 3
セカンドオピニオン不正解
セカンドオピニオンは、診断や治療方針について主治医以外の医師に意見を求めることをいう。
- 4
インフォームド・コンセント不正解
インフォームド・コンセントは、十分な説明を受けたうえで患者が治療に同意すること。同意書は残るが、示すのは目の前の治療への同意である。
📚 ここも一緒におさえておこう
終末期の意思決定に関わる言葉は、名前と中身を入れ替えて問われる。「いつ・誰が・何を決めるのか」を対にして覚えよう。
- 事前指示=判断できなくなったときに備えて意思を示しておくこと。希望を文書にするのがリビングウィル、代わりに決める人を決めておくのが代理人の指定。
- アドバンス・ケア・プランニング(ACP)=本人・家族・医療者が話し合いをくり返し、意思を確かめていく過程。愛称は「人生会議」。
- 気持ちは変わるものなので、一度書き残した内容もくり返し確認する。
参考: 厚生労働省「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について