第105回 看護師国家試験 午前 問85 解説
📝 問題
パルスオキシメータによる経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉の測定に適した部位はどれか。2つ選べ。
✅ 正解
3・4
💡 解説
✅ パルスオキシメータの測定に適した部位は指先と耳たぶである。
パルスオキシメータは、体の一部に光を当てて透かし、拍動する動脈の血液が酸素をどれだけ運んでいるかを読み取る器械である。測れる部位の条件は3つ。 ・光が通り抜けるくらい薄い ・拍動する動脈がある ・センサーを挟める形をしている
指先と耳たぶはこの3つを満たす。ほかに足の指、専用のセンサーを使えば額でも測れる。背部・上腕・大腿部は厚みがあって光が通らず、挟むこともできない。
値が出にくいときは、末梢の冷え・マニキュアや汚れ・体動を確かめる。同じ側の腕で血圧を測っているあいだも読み取れない。
- 1
背部不正解
背部は厚みがあって光が通り抜けず、センサーを挟むこともできない。
- 2
上腕不正解
上腕も筋肉が厚く光が透過しない。血圧計を巻く部位でもあり、加圧中はその側の指先の値も読めなくなる。
- 3
指先正解
指先は皮膚が薄く、拍動する動脈が表面近くを走っていて、センサーを挟める。最も一般的な測定部位である。
- 4
耳たぶ正解
耳たぶも薄く光が通る。手指が冷えているときや、体動で値が乱れるときの代わりの部位になる。
- 5
大腿部不正解
大腿部は筋肉と脂肪が厚く、光が届かない。
📚 国試でよく狙われるところ
パルスオキシメータは、正しく測れない場面がそのまま問われる。「拍動が拾えなければ値は出ない」の一点で考えよう。
- 低く出る・出ない=末梢循環不全(ショック・冷え)、体動、マニキュア、同じ側での血圧測定
- 実際より高く出る=一酸化炭素中毒。一酸化炭素と結びついたヘモグロビンも酸素と同じに数えてしまう
- 健康な成人の目安は95%以上で、90%を下回ると呼吸不全を疑う
参考: 基礎看護学(バイタルサインの観察)
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について