第104回 看護師国家試験 午後 問49 解説
📝 問題
放射線治療による放射線宿酔について正しいのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 放射線宿酔では食欲不振や全身のだるさが現れる。
放射線宿酔は、放射線治療を始めた直後に出る、乗り物酔いや二日酔いに似た全身の症状である。食欲不振・だるさ・悪心・頭痛が中心で、照射した部位とは関係なく起こる。 照射開始から数時間〜1、2日で現れ、多くは数日から1週間ほどで軽くなる。治療を続けているうちにおさまることが多い。
他の3つは、出る時期か症状の種類が合わない。
- 1
晩期合併症である。不正解
照射を始めた直後に出る早期の反応。晩期の有害事象は、治療が終わって半年から数年たってから現れる肺の線維化や白内障などをさす。
- 2
食欲不振が出現する。正解
食欲不振は宿酔の代表的な症状。悪心・だるさ・頭痛とともに現れ、食事の工夫と休息で乗り切る。
- 3
皮膚の発赤が特徴的である。不正解
皮膚の発赤は、照射を重ねた部位に遅れて出てくる放射線皮膚炎の症状。宿酔のほうは照射部位と関係のない全身症状である。
- 4
症状は1か月程度持続する。不正解
多くは数日から1週間ほどでおさまる。1か月続くようなら、別の原因を考える。
📚 混同しやすいので注意
放射線の有害事象は「いつ出るか」で早期と晩期に分けて問われる。時期と症状を対にして覚えよう。
- 早期の有害事象は治療中から終了後数週間に出る。照射した部位の皮膚炎・粘膜炎・脱毛と、骨髄抑制による血球の減少
- 晩期の有害事象は半年から数年たって出る。肺の線維化・皮膚の萎縮・白内障・不妊・二次がん
- 宿酔は例外で、照射部位と関係なく治療の開始直後に全身症状として出る
参考: 標準的な成人看護学(放射線療法の有害事象と看護)
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について