第103回 看護師国家試験 午後 問36 解説

一般健康支援と社会保障制度✔ 監修済み

📝 問題

障害者基本法で正しいのはどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 障害者基本法には、公共的施設のバリアフリー化を計画的に進めることが定められている。

障害者基本法は、障害者に関する施策の基本理念を示す法律である。 目的は保護ではなく、自立と社会参加の支援を国や自治体が総合的・計画的に進めることに置かれている。

この法律では、交通機関や建物など公共的施設のバリアフリー化を計画的に進めることが求められている。 背景にあるのは、障害は本人の心身の状態だけでなく社会的障壁によっても生じるという考え方である。

対象は身体障害・知的障害・精神障害(発達障害を含む)のほか、その他の心身の機能の障害がある人も含まれる。 「障害者の日」(12月9日)は平成16年(2004年)の改正で廃止され、現在は障害者週間(12月3日から9日)になっている。

社会的障壁とは

障害のある人にとって壁になる制度・慣行・人々の意識・物理的な段差のこと。取り除く責任は社会の側にあるとされる。

  • 1

    目的は障害者の保護である。不正解

    目的は、障害者の自立と社会参加の支援を総合的・計画的に進めること。保護の対象として扱う考え方からは離れている。

  • 2

    障害者の日が規定されている。不正解

    規定されているのは障害者週間(12月3日から9日)。「障害者の日」は平成16年(2004年)の改正で週間に置き換えられた。

  • 3

    身体障害と知的障害の2つが対象である。不正解

    対象は身体障害と知的障害の2つに限られない。精神障害(発達障害を含む)やその他の心身の機能の障害も含まれる。

  • 4

    公共的施設のバリアフリー化の計画的推進を図ることとされている。正解

    障害者基本法は、交通機関や建物など公共的施設のバリアフリー化を計画的に進めることを定めている。

📚 国試でよく狙われるところ

障害者に関する法律は、どの法律に何が書いてあるかを入れ替えて問われる。法律名と役割を対にして覚えよう。

障害者に関する主な法律
法律役割
障害者基本法施策の基本理念を定める。障害者週間、公共的施設のバリアフリー化の計画的推進
障害者総合支援法介護給付・訓練等給付など、福祉サービスの提供を定める
障害者差別解消法差別の禁止と合理的配慮の提供を定める。令和6年から民間の事業者にも義務づけ
障害者雇用促進法事業主に法定雇用率以上の雇用を義務づける

参考: 内閣府「障害者基本法」/内閣府「障害者週間」

出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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