第103回 看護師国家試験 午後 問34 解説
📝 問題
関節リウマチで起こる主な炎症はどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 関節リウマチで起こる主な炎症は、関節を包む滑膜の炎症である。
関節リウマチは、自分の免疫が関節の内張りである滑膜を攻撃する病気である。 炎症で滑膜が厚く増え、そこから出る物質が軟骨と骨を溶かして関節の変形につながる。
特徴は、左右対称に多くの関節が腫れることと、1時間以上続く朝のこわばり。 手指では第2関節(近位指節間関節)と付け根の関節が侵されやすく、いちばん先の第1関節は侵されにくい。
滑膜とは
関節を包む袋の内側にある膜。関節液をつくり、関節の動きをなめらかにする。
- 1
滑膜炎正解
関節リウマチの炎症の場は関節を包む滑膜で、滑膜炎から軟骨と骨の破壊へ進む。
- 2
骨髄炎不正解
骨髄炎は骨の内部に細菌が入って起こる感染症で、免疫の異常による関節リウマチとは成り立ちが違う。
- 3
骨軟骨炎不正解
骨軟骨炎は骨と軟骨に炎症や壊死が起こるもので、成長期のスポーツによる負担などが引き金になる。
- 4
関節周囲炎不正解
関節周囲炎は関節を取り巻く腱や靱帯、滑液包の炎症。四十肩・五十肩とよばれる肩関節周囲炎が代表である。
📚 ここも一緒におさえておこう
関節リウマチと変形性関節症は、症状の出方を入れ替えて問われる。朝のこわばりの長さと、左右対称かどうかで見分けよう。 治療は、早い段階から抗リウマチ薬(メトトレキサートなど)で炎症を抑え、関節の破壊を防ぐのが現在の柱である。
- 朝のこわばりは、関節リウマチが1時間以上続くのに対し、変形性関節症は数分から30分ほどで消える
- 関節リウマチは左右対称に、手指や手首の小さい関節から始まる
- 変形性関節症は膝や股関節など体重のかかる関節に多く、左右差が出やすい
参考: 系統看護学講座 成人看護学 アレルギー・膠原病・感染症
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について