第103回 看護師国家試験 午後 問33 解説
📝 問題
急性左心不全の症状はどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 急性左心不全では肺にうっ血が起こり、呼吸困難があらわれる。
左心は、肺から戻ってきた血液を全身へ送り出している。 左心のポンプが急に働かなくなると、送り出せない血液が肺にたまって肺うっ血となり、息苦しさ(呼吸困難)が起こる。 横になると苦しく、体を起こすと楽になる起坐呼吸や、ピンク色の泡のような痰も、左心不全の代表的なあらわれ方である。
残る3つは右心不全でみられる症状である。 右心が働かなくなると全身の静脈に血液がたまり、頸静脈怒張・肝腫大・下腿浮腫といった体のうっ血症状が出る。
起坐呼吸とは
横になると息苦しく、上体を起こすと楽になる呼吸のしかた。左心不全でみられる。
- 1
肝腫大不正解
肝腫大は右心不全の症状。心臓へ戻れない血液が肝臓にたまり、肝臓が大きくなる。
- 2
呼吸困難正解
急性左心不全では肺に血液がたまり、酸素の取り込みが妨げられて呼吸困難が起こる。
- 3
下腿浮腫不正解
下腿浮腫も右心不全の症状。静脈にたまった血液の圧が上がり、水分が組織へしみ出す。
- 4
頸静脈怒張不正解
頸静脈怒張も右心不全の症状。心臓へ戻れない血液が首の静脈にたまり、半座位でも浮き出て見える。
📚 混同しやすいので注意
心不全は、左右どちらの症状かを入れ替えて問われる。「左は肺、右は全身」と血液がたまる場所で覚えよう。
| 種類 | 血液がたまる場所 | 主な症状 |
|---|---|---|
| 左心不全 | 肺 | 呼吸困難、起坐呼吸、湿性ラ音、ピンク色の泡のような痰 |
| 右心不全 | 全身の静脈 | 頸静脈怒張、肝腫大、下腿浮腫、腹水、体重増加 |
参考: 系統看護学講座 成人看護学 循環器
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について