第103回 看護師国家試験 午前 問20 解説
📝 問題
一般検査時の採血に最も用いられる静脈はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 一般の採血には肘正中皮静脈を最もよく用いる。
採血でいちばん使うのは、肘の内側を斜めに走る肘正中皮静脈である。 太くて皮膚に近く、動きにくいので針を入れやすい。すぐ下に太い動脈や神経が来ていないため、傷つける危険も小さい。
肘の内側で選ぶ順は、肘正中皮静脈が第一で、次が橈側皮静脈。尺側皮静脈は上腕動脈と正中神経が近くを通るので最後にする。
- 1
上腕静脈不正解
上腕の深いところを上腕動脈と並んで走る静脈。体表からは触れないので、採血には皮膚のすぐ下を走る皮静脈を選ぶ。
- 2
大腿静脈不正解
鼠径部を走る太い静脈。緊急時に医師が穿刺することはあるが、一般の採血では選ばない。
- 3
大伏在静脈不正解
足首の内側から鼠径部まで下肢を上る皮静脈。下肢の穿刺は血栓をつくりやすいため避ける。
- 4
肘正中皮静脈正解
肘の内側を斜めに走る太い皮静脈で、動脈や神経が近くにないため最もよく使われる。
📚 国試でよく狙われるところ
採血は「どこを選ぶか」より「どの腕を避けるか」で問われる。避ける腕を先に思い出す癖をつけよう。
- 麻痺のある側、乳房の手術を受けた側、シャントのある腕、点滴をしている側では採血しない
- 刺したあとにしびれや強い痛みを訴えたら、すぐに針を抜いて医師に報告する。神経を傷つけたおそれがある
- 駆血帯を巻いている時間は1分以内を目安にする。長くなると血液の成分が変わり、検査値がずれる
参考: 系統看護学講座 基礎看護学 基礎看護技術Ⅱ
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について