第115回 看護師国家試験 午後 問42 解説

一般在宅看護論✔ 監修済み

📝 問題

在宅療養における医療的ケア児の支援について正しいのはどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 胃瘻からの経管栄養を受けている児童は医療的ケア児として支援の対象である。

医療的ケア児とは、日常生活および社会生活を営むために恒常的に医療的ケアを受けることが不可欠である児童をいう(医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律、2021年施行)。 医療的ケアには人工呼吸器による呼吸管理、喀痰吸引、経管栄養(胃瘻・経鼻)、気管切開部の管理、導尿、中心静脈栄養などが含まれ、胃瘻から栄養を注入している児は支援の対象になる。

相談窓口や計画作成の担い手は、高齢者福祉の仕組みと取り違えやすい。 医療的ケア児の相談を受けるのは、都道府県が置く医療的ケア児支援センターである。

  • 1

    対象となる医療機器が決められている。不正解

    支援の対象は使用している医療機器の種類で決まるのではなく、恒常的に医療的ケアを必要とする状態かどうかで判断される。対象機器を列挙して限定する仕組みではない。

  • 2

    地域包括支援センターが相談対応する。不正解

    地域包括支援センターは介護保険法に基づき、主として高齢者の総合相談・権利擁護・介護予防ケアマネジメントを担う機関である。医療的ケア児と家族の相談窓口は、都道府県が設置する医療的ケア児支援センターや、市町村の障害児相談支援事業所である。

  • 3

    介護支援専門員がサービス利用計画を立てる。不正解

    障害児のサービス利用計画(障害児支援利用計画)を作成するのは、指定障害児相談支援事業所の相談支援専門員である。介護支援専門員(ケアマネジャー)は介護保険の居宅サービス計画を作成する職種で、対象が異なる。

  • 4

    胃瘻からの経管栄養を行っている児童は支援の対象である。正解

    経管栄養は代表的な医療的ケアであり、胃瘻から栄養を注入している児童は医療的ケア児として支援の対象になる。保育所・学校への受け入れ、訪問看護、短期入所(レスパイト)などの調整が行われる。

📚 国試でよく狙われるところ

医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律(2021年施行)は、誰に何を求めた法律かが問われる。

  • 国・地方公共団体による支援を「責務」と規定した
  • 保育所・学校の設置者に、看護師等の配置など受け入れ体制の整備を求めた
  • 都道府県は医療的ケア児支援センターを設置し、相談・情報提供・関係機関の連絡調整を行う
  • 家族の離職の防止と、児が家族の付き添いなしで教育を受けられる体制の整備を目的に掲げる

参考: 医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律

出典:「第115回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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