第115回 看護師国家試験 午後 問24 解説
📝 問題
徒手筋力テスト〈MMT〉において筋力が一番強い段階はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ MMTは0〜5の6段階で、最も強いのは5。
徒手筋力テスト(MMT)は、検者が徒手で抵抗を加えながら筋力を0〜5の6段階で判定する方法である。 最も強いのは5(Normal)で、強い抵抗を加えても重力に抗して全可動域を動かせる状態をいう。6や10という段階は存在しない。
臨床上の重要な境目は3(Fair)で、抵抗を加えなければ重力に抗して全可動域を動かせる、つまり自力で関節運動ができる水準を意味する。 3未満では重力を除いた肢位でしか動かせないため、リハビリテーションの目標設定ではこの3が節目になる。
- 1
不正解
1(Trace)は筋の収縮は触知できるが関節運動は起こらない段階で、弱い側に位置する。
- 2
4不正解
4(Good)はある程度の抵抗に抗して全可動域を動かせる段階。5より1段階弱い。
- 3
5正解
正しい。強い抵抗に抗して全可動域を動かせる、MMTの最高段階である。
- 4
6不正解
MMTに6という段階はない。上限は5である。
- 5
10不正解
MMTに10という段階はない。10段階評価ではなく0〜5の6段階である。
📚 国試でよく狙われるところ
徒手筋力テストは、段階の数字と内容を入れ替えて問われる。 表ごと覚えて、自立の目安になる段階を押さえよう。
- 3以上か3未満かが自立の分かれ目。3未満では重力を除いた肢位での訓練から始める
| 段階 | 表記 | 内容 |
|---|---|---|
| 5 | Normal | 強い抵抗を加えても重力に抗して全可動域を動かせる |
| 4 | Good | ある程度の抵抗に抗して全可動域を動かせる |
| 3 | Fair | 抵抗を加えなければ重力に抗して全可動域を動かせる |
| 2 | Poor | 重力を除けば全可動域を動かせる |
| 1 | Trace | 筋収縮は認めるが関節運動は起こらない |
| 0 | Zero | 筋収縮がまったく認められない |
参考: 系統看護学講座 基礎看護学 基礎看護技術/Danielsら「徒手筋力テスト」
出典:「第115回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について